5890.2023年10月7日(土) 「関東大震災100年展」を観賞

 半年ぶりに横浜のホテル・ニューグランドで、地球物理学者で兄の高校時代の友人と兄を交えて3人でランチを楽しんだ。約束の時間に大分遅れて来た兄の体調が悪そうだったので、少々気になった。それでもランチでは明るく話していたが、ランチ後にホテルを出て歩いている姿を見て背中が完全に折れ曲がって背も今までになく大分低く見える。どうも背骨に一部骨折が見つかったらしい。それでも高校時代の友人が薦めてくれた「関東大震災100年展」を一緒に見学することにした。ホテル近くの横浜開港記念館(旧イギリス領事館)において12月3日まで開催中で、館内のスペースはさほど広くはないうえに、あまり仰々しい飾りつけではなくごく地味な展示であるが、珍しい資料が随分並べられていて兄ともども結構楽しむことが出来た。通常横浜開港記念館では横浜開港100年の展示物を公開していて、関東大震災に劣らず、これもまた大変興味深いものだった。かつて横浜市内に住んでいたこともあり、横浜の当時の風物を知る資料は日本と外国との文化の違いを知る意味でも興味のあるものだった。

 それにしても今日は3連休の初日で天候も良かったせいもあり、山下公園周辺は若い人たちを中心にかなりの人手だった。明日以降は天気が下り坂だということもあるので、その後は秋本番の気候になるのではないかと思う。

 ところで、群馬県朝日岳で4人の男女高齢者が遭難し、今日捜索隊が登山道で4人全員の遺体を発見したという悲しいニュースが伝えられた。何せ最年少が65歳の男性で最高齢は79歳の女性だったという。一昨日当たりから朝日岳周辺の山塊はかなりの雨と、強風も吹いていてそれぞれ低体温症を起こした可能性があると見られている。私自身学生時代から若いころは、登山に熱中して数多くの山々を登っていたが、肉体的な疲労より、悪天候の方を一番警戒していたものだ。先月25日に会社の山岳部の集まりがあったが、彼らとも何度となく登山をしたが、通常の天候と天候の変化はいつもお互いに気にかけていた。朝日岳遭難については、これから原因の究明が行われるだろうが、どうして山の天候変化と年齢を考えると、若い人たちならともかく高齢者だけで登山して、79歳、72歳、69歳、65歳の4人もが全員遭難するような羽目になったのか、よく分からない。どこかに心の隙があったのではないだろうかと思えて仕方がない。

 今から30年ほど前に、大学の登山クラブの後輩で、息子たちの家庭教師をやってよく面倒を見てくれた男も国内外を問わず登山した挙句に、ヒマラヤの岩山から転落して生命を落としてしまった。ご両親の悲しみようを知っているだけに、山で遭難事故を起こすことにはつい神経質になる。

 これから秋の後には冬がやって来る。登山には最も厳しい時節である。とにかく無駄に命を落とさないようしっかりした登山計画と慎重な登山をして欲しいと願っている。

2023年10月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com