5879.2023年9月26日(火) ダークダックスの象さん旅立つ

 今朝朝刊の死亡者記事を見て見慣れた人の写真が載っているのに気付いた。亡くなられたのは、コーラス・グループのダークダックスでバスを担当し、低音の魅力をたっぷり聞かせてくれた「象さん」こと遠山一さんだった。学生時代からダークダックスの歌声は随分聴いていた。登山中には、♪ともしび♪や、♪山男の歌♪を友人の山男らとよく唄ったものである。遠山さんは、大学の先輩であり、高校の9年先輩でもあった。以前に2度ほどお会いしていて年賀状も交換していたが、この3年ほど年賀状をいただけなかったので、健康状態が気になっていた。死因は慢性心不全と老衰と書かれていた。遠山さんの本名は「金井政幸さん」と仰って、もう10年近く前に拙著の出版の件で、同じく高校、大学の先輩で三鷹市内に居住している「プロ野球ニュース」のMC佐々木信也さんと、JR三鷹駅前で待ち合わせてドライブした時に、「先輩のダークダックスの遠山さんが近所に住んでいる」と仰ったことがある。実は、昨年亡くなられた元東京都知事の石原慎太郎氏も高校では佐々木さんと同級生で、遠山さんの4年後輩にあたる。

 遠山さんのご逝去でいつも茶の間に爽やかな風を吹き込んでくれた、ダークダックス・カルテットは全員昇天されたことになる。寂しい限りである。いずれテレビで特集を組むだろうからその時は録画しておき、繰り返して聞いて4人の姿を偲んでみたい。享年94歳だった。心より遠山先輩のご冥福をお祈り致したい。

 さて、2025年に大阪府と大阪市が一体となって、大阪湾内の人工島・夢洲で開催準備を進めている大阪・関西万博がいくつかの難しい問題を抱えていたが、その万博が本来なら地元民にとっては歓迎すべきイベントであるにも拘らず、賛否両論というより反対意見の方が多い。当初の予算を大幅に上回る経費が予想されるうえに、参加予定国からもパビリオン建設などへの積極的参加の希望が見られず、はっきり言って計画は盛り上がらず、今路頭に迷っているといった案配である。

 この経費増加負担に音を上げた大阪府と市は、予想外の費用の高騰に関して、国へ泣き言を言い始めた。費用の負担については大阪府と大阪市、国、そして経済界が3等分で負担することになっているが、すでに費用の高騰により追加でそれぞれが負担することを決めた。ところが、大阪府・市は昨今の建設資材の異常な高騰に堪らず、2度目の負担をお願いすることになった。3等分の費用負担が取り決められたにも拘わらず、大阪府・市では負担しきれなくなったのか、今後は国が全額負担するよう申し入れるようだ。

 本案件については当初より不審な問題があった。大阪の本音は万博開催よりも跡地に建設するIR・カジノが目当てだった。これには賛成よりも住民の反対は圧倒的に多い。費用は万博及びカジノの事業費を合わせてすでに1兆円の規模に達している。あまりにも得るものと失うものとの差が大きいのではないだろうか。経費はなし崩し的に増え続けている。これに対して国も管理出来ずに事業費を増大させている現実がある。

 8月30日に日本共産党大阪府委員会が、ついに命と安全が守られず、多大な負担を国民に押し付けるとして大阪・関西万博の中止を求める声明を出した。さあ、主催者はどう対応するだろうか。

2023年9月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com