5878.2023年9月25日(月) 会社山岳部OB会創部70周年記念の集い

 鉄道会社のサラリーマン時代に会社の山岳部に所属し、大学での登山クラブ活動時代から引き続き、毎年四季を通じて南北アルプスを中心に、八ヶ岳、谷川岳、丹沢などに度々登山をしていた。その山岳部の創部70周年記念OB・OGの集いを丹沢山麓の「富士見の湯」という温泉宿で開いた。残念ながら女性はひとりも参加されず、参加者17名はすべて男性だった。コロナ渦のせいでこの4年間お互いにまったく顔を合わせていない。久し振りに懐かしい顔を見て気持ちが緩んだ。私ともうひとりだけが、学卒社員だったが、入社直後は1年半に亘り駅で実際に駅員として現場経験を踏んだ。その後は本社勤務だった。残りの参加者は運転士、車掌、通信区、車両区、検車区、工場などすべて現場出身である。それでも山仲間となれば、気持ちが相通じてともに山へ登ったものである。山が素朴な気持ちにさせてくれ、今日も言いたい放題で楽しい食事会となった。

 全員が大分前にすでに定年になったので、やはり健康問題が話題の中心になる。それでも今も登山を続けている仲間が多いのは、小田急沿線に住んで幼いころから丹沢、大山山塊を見慣れて馴染んでいるからだろう。だが、悲しいことにこの4年間に一緒に山へ入り親しかった山仲間が3人以上も逝ってしまった。集会前に黙とうを捧げた、それだけに機会があれば、もっと会えるうちに頻繁に逢いましょうということになった。幹事さんがよく行き届いた事前の準備や、細かいところまでお世話をしてくれて完璧な集いとなった。爽やかな気持ちで帰途に就くことが出来た。

 ただ、注文をつけるとすれば、温泉宿のサービスがあまり良くないことだった。すべてが安いせいもあるが、ほぼセルフサービスだった。最寄り駅から往路はタクシーだったが、帰りはバスの送迎サービスはなく、タクシーを頼んだらタクシー会社の電話番号を教えられ自分で電話をかける。だが、タクシー会社が出てくれず、結局全員帰途は駅まで歩くことになった。20分と聞いたが、年寄りばかりで足が遅れがちのため、結局45分もかかった。折角楽しい催しだったが、これがどうもしこりとして残った。

 さて、今日の山仲間もそれぞれ年齢的にほとんどがクリニックの世話になっているようだが、特に、糖尿病と前立腺で通院している仲間が多いようだ。ごく最近その糖尿病に関して人目を惹くニュースがあった。それは、「糖尿病」という病名を新しい呼称に変えることを糖尿病学会で検討しているという。

 今更何故病名を変更しようというのか不審に思ったところ、「糖尿病」というネーミングに多くの患者が抵抗を感じているからだという。「糖尿病」という病名が名づけられたのは、今から100年以上も前の1907年だった。ところが、近年患者自身にアンケート調査を行ったところその約8割が、「尿に糖が出るという、不潔なイメージが不快」として、病名の変更を望んだという。これまでにもイメージが悪いという理由で、「精神分裂症」を「統合失調症」に、また「痴呆症」を「認知症」にした前例がある。「糖尿病」について新たなネーミングを検討した結果、国際的な観点などから英語‘Diabetes(ダイアベティス)’が最も有力だそうだ。しかし、この英語が日本人には馴染難いため、高齢者らの口からこの英語名がうまく発せられるだろうか。私は糖尿病クリニックに罹っているが、ほぼ回復したので、現在さほど深刻な状態ではないが、来月通院した際にこのネーミング変更について医師に尋ねてみようと思っている。

2023年9月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com