5874.2023年9月21日(木) 心臓の不整脈はひとまず安心

 先月診てもらったエコーとホルター心電図の結果報告を伺いに、妻と慶応病院循環器内科を訪れた。今日も通常の心電図検査をしてもらったが、先月丸一日着けていたホルター心電図検査の結論として担当医師から大きな不整脈の兆候は見られないというホッとするご報告だった。それでも不整脈が見られたことは事実であり、今後とも脳梗塞の防止のためにも服用中の血液サラサラの薬を毎日飲み続けるようアドバイスされた。偶々左手の親指の付け根に直径1cm程度のシミのようなものが、3日ほど前に表れたことをお話したところ、血液サラサラ薬の影響によるものでしょうとのことだった。医師は、結果オーライというのではなく、今後定期的に心電図で検診することが大事とのことから、12月に再び検査してもらうことになった。それでも気にしていた検査結果が心配するようなものではないと知り、気分的にはスッキリした。

 さて、先日来明治神宮外苑再開発が広く騒がれ、開発自体と開発事業者の対応に多方面から反対の声や批判が上がっている。ユネスコの諮問機関であるイコモスからも東京の少ない緑地を減らすことについて、再検討するよう要望が出ている。

 個人的には私もこの大掛かりなプロジェクトのメリットがどうにも理解出来ない。再開発自体は外苑一帯の土地の端に超高層ビルを建設することに地主である明治神宮と開発会社の三井不動産が主体的に計画を立て、それを東京都が容認、支援する形を取っていると理解している。強い反対を押し切ってまでして強引にプロジェクトを進めるのは、明治神宮に相当な資金が入るからだと考えている。プロジェクト自体の開発計画には、実際には三井不動産、明治神宮の他に、独立行政法人・日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事の4つの事業体があるが、彼らの思惑は、開発という名を借りた金儲けではないかと思う。

 そこへこの問題を巡り、超党派の国会議員連盟「神宮外苑の自然と歴史・文化を守る国会議員連盟」の発起人である船田元自民党議員が、今日日本外国特派員協会で会見し、概ね次のような主旨の話を述べた。船田氏は再開発の是非に触れることはなく、この再開発の背景には明治神宮の財政状況が影響していると語った。明治神宮の「神宮内苑を守るために外苑の再開発でお金を稼ぐ」構図になっており、それは理解出来ると開発に踏み込んだ目的に触れた。そして、船田氏は明治神宮が財政的に苦しいなら、先般国立科学博物館が行ったようなクラウドファンディングを検討するのも良いのではないかと提言した。同席したイコモスの日本国内委員会理事は、内苑のために外苑を壊していいということだと創建時の理想が失われると言い、あくまで再開発の即時中止を求めている。

 いつも主導力を発揮せず、責任をとらない小池百合子都知事は、4事業体に説明を求めるかのように「明治神宮の内苑を守り、外苑をスポーツなどで楽しんでいただく施設に変えていきたいというのが、今回の4事業体の考えだ」とまたまた他人事のようである。このような発言を聞いていると、情けない知事を選んでしまったものだと反省すると同時に、責任は我々選挙民にもあるのではないかとも思っている。さて、再開発自体は一体どうなるだろうか。

2023年9月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com