5863.2023年9月10日(日) WC日本ラグビー快勝と小池嘘つき知事の悪あがき

 昨日からフランスでラグビー・ワールドカップが始まった。地元フランスは、昨日の開幕戦で8万人のファンを背に優勝候補のニュージーランドを破ったので、初優勝目指してフランス中が大分盛り上がっているようだ。WCは来月29日まで約2か月の長期に亘りフランス各地で行われる。

 大会が最初に開かれたのは、1987年で他のビッグ・スポーツのワールドカップに比較すると随分遅い。それは、ラグビー界には他のスポーツと異なり、世界一を決める考え方は元々なく、すべて2チーム(国)によるテストマッチを行うとの考えしかなかったからである。今年は10回目の開催であるが、日本もかなり期待されている。それは3大会前までは、1勝21敗2分けという惨敗ぶりだった。中でも1995年第3回大会では、ニュージーランドに17―145で記録的な大敗を喫した。それが、前々回では優勝候補の南アフリカを破り、前回は予選でラグビー国であるアイルランドとスコットランドを撃破して4戦4勝、決勝トーナメントで惜しくも南アフリカに敗れたが、ベスト8に進出した。

 今年はベスト8以上を目標にしているが、どこまで戦えるだろうか。気がかりだったのは、大会前のテストマッチで日本は1勝3敗であまり楽観できるような成績ではなかった。NHKや民放でもかなり放映に力を注ぎ込んでいるようで、このところ連日ラグビー情報を伝えている。

 そんな中で今晩日本は待ちに待った初戦を南米のチリ相手にトゥールーズで3万3千人の観客を前に戦った。先取点こそ奪われたが、すぐトライを返し、6トライを挙げて結局42―12でチリに快勝した。NHKでは視聴率の高い大河ドラマ「どうする家康」と時間的にダブったが、それを敢えて放送中止にしてまで対チリ戦を実況中継した。相当な熱の入れ方だと思うし、こんなことはかつてなかったように思う。今日の試合は、実力は日本が上回っていると知っていたので、先取点を取り返した時点で、勝てると安心して観ていた。これから日本も地元フランスのフィーバーに乗せてもらいたいものである。

 さて、このところ問題になっている神宮外苑の再開発で3m以上の高い樹木を伐採する計画に対して、強い反対の声が、地域住民を中心に広域的に上がっている。今年3月に亡くなった歌手の坂本龍一氏を中心に著名人の間でも反対の声が強かった。これに対して小池知事は、「1000本切り倒すような話になっているが、1,900本から2,000本に増やす計画である」と引き算では増えているような屁理屈を述べているが、高い樹木を切り倒すので、緑容積としては減る。緑地の面積もその62%は屋上緑地だから庶民はおいそれと触れることが出来ない。事業者の三井不動産は、大地主の明治神宮と話し合いのうえで高層ビルを建設する庶民無視の腹づもりであり、それが小池知事の思惑でもあった。ところが、7日ユネスコの諮問機関であるイコモス(国際記念物遺跡会議)がヘリテージ・アラートを発し、「都心の貴重なオアシスに超高層ビルが建築され、野球場やラグビー場が解体・新築される。樹木が伐採・移植され、100年に亘り育まれた森が破壊される」として、当然のように事業者や東京都に計画の撤回と改めて環境影響評価を行うことを求めた。

 このイコモスの警告に対して小池知事は、事業者は正確な情報発信をするようにと自らの考えを言わずに事業者に責任転嫁するような要望をしたようだが、何かピントが外れ、正面から真っ当に応えようとしていない。これはいつもながら小池知事のずるいところでまだ病は治らないようだ。前回の都知事選でカイロ大学文学部を首席で卒業したなんてふざけたウソがばれ、それを証明することは出来なかった。どうしてこんな恥ずかしい成績詐称をやるのか、時効のためそれ以上追求されなかったが、行政の長として恥ずべきことであり、東京都民としても目立ちたがり屋で、嘘つきの知事に対して、「恥を知れ!」と許しがたい気持ちである。

 ここへ来て都民には何の恩恵もない世界的に公園としての価値ある樹木の伐採の反対に対して、問題をすり替えながら押し切ってやり遂げようとする阿漕な知事の図々しさと剛腕は、いずれメッキがはがれるだろう。

2023年9月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com