5860.2023年9月7日(木) あまりにもお粗末な政治家の常識と無責任 

 政治家の言動には、信用出来ない点が多い。最近あった呆れた政治家の行動2件について批判を込めて報告したい。

 ひとつは、秋本真利衆議院議員の受託収賄罪事件である。洋上風力発電事業をめぐって「日本風力開発」前社長から多額の資金を受け取った容疑で、今日東京地検特捜部は秋本議員を逮捕した。国会中継の秋本議員の質問の場面を観てみると、いかにも日本風力開発の希望に沿った質問をしている。これでは前社長も「してやったり!」とつい贈賄する気持ちにもなるだろう。その資金の受け渡しも前例のない手を使っている。秋本議員を中央競馬の個人馬主に登録させ、競走馬を保有する馬主組合を共同で設立し、前社長が馬の購入費や飼育費として資金を馬主組合に送金し、秋本議員がいただくという手の込んだ金の流れをやっていた。

 秋本議員の常識を疑いたくなるのは、任意聴取で前社長から資金を受け取っていた点について聞かれると、前社長が資金提供の主旨を自白したにも関わらず、これはあくまで競走馬のための資金提供であり、これが贈収賄になるとは信じられないと惚けていることである。こんな不誠実な言動と金銭感覚で国会議員を務めているとは呆れるばかりである。受託収賄金額は、実に約6千万円だというからその怪しい金銭感覚も並みではない。

 もうひとつは、国会議員ではなく地方議員のケースである。度々派手な仮名で各種の選挙に立候補している間に、メディアでも取り上げられ、多少知名度が上がって今年4月に宮崎市議会議員に当選したばかりの「スーパークレイジー君」(本名:西本誠)である。

 このSC君は、同市出身で父親は元暴力団構成員で、母親は1歳の時に家を出て行き、少年院に5年、逮捕歴8回という不幸な半生を送って来た。その経歴を自慢するように選挙で立候補の都度、その華やかな?経歴を隠すこともしなかった。最初は2020年の東京都知事選に出て落選した。次いで21年に行われた埼玉県戸田市議選で当選したが、同市内に3か月居住の立候補要件を満たしていないことが判明し、市選管から当選無効の決定を受けた。最高裁へ上告したが棄却されたため、当選無効が確定した。22年には宮崎県知事選に立候補したが、完敗で供託金も没収された。そして今年に入って4月に宮崎市議選で知名度を生かし、全立候補者61人中第2位の得票で当選した。一部市民には期待されていたようだが、今月6日に知人女性に対する不同意性交致死容疑で逮捕された。議員に選任されてから半年も経っていない。まだ議員を辞めたとの情報には接していないが、早晩そうなるだろう。

 すべての政治家皆が皆、上記2人のようなローレベルの人物というわけではない。しかし、似たような議員が多いことも事実である。国、或いは地方行政に関わる重要な業務を選挙民から委託されて議会で行動出来るようになったわけだが、あまりにも自らの職責を感じることがなく、無責任で破天荒な行動をするのを見逃すことは出来ない。

 他にも随分怪しい議員がいる。彼らに一番考えて欲しいことは、自分は何ゆえに議員になったのか、選挙民に対する責任、常識的な行動、自ら得る所得は税金からだということを肝に免じて欲しいものだ。

2023年9月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com