5846.2023年8月24日(木) ワグネル創設者墜死と福島原発汚染水の放出

 世界で最も疑念があり危険な国・北朝鮮が、一昨日今月末までの間に「人工衛星」を打ち上げると海上保安庁へ北朝鮮側から通報があった。今朝になって北朝鮮は、国家宇宙開発局を通じて軍事偵察衛星を搭載した新型衛星ロケットの再打ち上げを行い、失敗したと発表した。いつもながらの人騒がせのミサイル発射騒動である。この北朝鮮は、日本をはじめ周辺国に不安と恐怖を与えながらも我が道を往って、失敗に懲りず10月にまた打ち上げを行うと公表した。

 また、世界でも最も怪しい人殺し帝国のロシアでも胡散臭い情報が頻発している。6月にプーチン政権を批判する言動を行ってきたロシア民間軍事会社「ワグネル」の創設者エフゲニー・プリゴジン代表が搭乗した自家用ジェット機が昨日ロシア国内で墜落し、プリゴジン氏が死亡したとのニュースが伝えられた。実際に同機にプリゴジン氏が搭乗していたかどうかはまだ確認されていないが、さもありなむと思う。権力者プーチン大統領に盾突いてクーデターを企んだのみならず、自身が取って変わろうとしたような反逆者を独裁者プーチンが黙って見逃す筈がない。事件後、ベラルーシのルカシェンコ大統領の仲介により部隊を撤退させ、しばらくプリゴジン氏はベラルーシに留まっていた。その後もアフリカに出没して、アフリカでロシアの権益拡大に動いていたようなニュースが伝えられた。だが、一旦裏切ったような男をプライド高いプーチン大統領が黙って見逃すことはあり得ず、いずれプリゴジン氏は抹殺されるものと思っていた。

 この墜落事故ニュースにアメリカの戦争研究所は、プーチン大統領がロシア軍に撃墜を命じたのはほぼ確実だとのコメントを公表した。私もプリゴジン氏はプーチンによって地獄へ突き落されたと考えている。

 さて、国内では一昨日岸田首相が福島第1原子力発電所にたまるトリチウムなどの放射性物質を含む汚染処理水を今日にも放水する方針と公表した通り、今日午後1時ごろから東京電力は政府の方針に基づき、基準を下回る濃度に薄めたうえで、海への放出を始めた。国際原子力機関(IAEA)は、「国際社会の目の役割を果たし、放出活動がIEAEの安全基準に合致することを保証するため現地にいる」として福島にスタッフが留まりながらも汚染水処理について一応の理解を示している。

 問題は、世界最大の嫌がらせ国家・中国の対応である。日本の汚染水放出方針に対して当初から反対し、放水したら対抗措置を取ると再三に亘り日本政府に対して警告していたが、日本が放出を始めたことを受け、直ちに中国税関当局は原産地が日本の水産物の輸入を今日から全面的に停止すると発表した。

 中国政府の抗議や、主張は一見筋が通っているように思えるが、実は中国にも汚染水放出の過去がいくつもある。福島のトリチウムの年間総放出量は、22兆ベクレルであるが、「中国原子力エネルギー年間」によると中国国内の原子力発電所のうち少なくとも13か所で、東電の放出量を上回る量のトリチウムが放出されていたことが分かっている。中でも浙江省の泰山原発では、一昨年だけで218兆ベクレルもの放水が行われた。

 相変わらず中国政府は、自らの過ちは覆い隠して、他国のミスは厳しく糾弾するという姿勢は変わらないようだ。日本政府は中国に対して福島放水についての説明ばかり考えているようだが、中国の身勝手な汚水処理についても追求するべきではないだろうか。この厄介な行く末は一体どうなるのだろうか。

2023年8月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com