5826.2023年8月4日(金) 地球は夏と冬だけの1年に2つの季節に

 沖縄が台風6号の影響を受け、暴風雨に襲われてんてこ舞いだったようだ。風雨が激しくまるまる2日間すべての航空便が運航を中止して、夏休みに家族連れで訪れた観光客も家へ帰ることが出来なくなってしまった。停電による不自由さに加えて空海路の物資輸送が出来ないこともあり沖縄諸島には食料品が不足して、県民は大分窮屈な生活を強いられていた。明後日から始まる夏の高校野球大会に出場する沖縄尚学高校野球部員も、漸く昨日になって臨時便で甲子園へ向かったという状態だった。中には、東京へ帰るのに偶々予約が取れた高知便で高知へ渡り、陸路大阪へ出て新幹線で東京へ帰るという家族連れもいた。心配なのは、一旦西方へ過ぎ去った台風6号が東シナ海洋上から季節風に乗って向きを東方に変え、再び沖縄に上陸する可能性があるということである。これまで台風が連続的に襲来してもそれは別の台風だったが、今回のように同じ台風が向きを変えて再び上陸するようなケースは恐らく初めてではないだろうか。

 一方で豪雨、他方で猛暑のパターンとなり、東京は昨日も今日も暑い1日となったが、昨晩のテレビ朝日「報道ステーション」に出演した立花義裕・三重大学教授が、今後夏は益々暑く長くなり、そのしわ寄せで春と秋の期間が短くなって、いずれ1年が夏と冬の2つの季節になると話されたのには驚いた。大越健介メインキャスターをはじめ、他のレギュラーメンバーも呆気にとられた表情をしていたのが、何とも印象的だった。世界各国が地球温暖化防止に一丸となって結束が出来ない現状では、温暖化、灼熱化現象はこのまま止まることもなく、人類が炎暑の中で丸焦げになるのも時間の問題かも知れない。

 さて、芸能人やタレントらの覚せい剤使用がしばしば話題になるが、今度は選りによって大学の運動部で大麻・覚せい剤が見つかった。それは日大アメリカン・フットボール部の学生寮内だった。大学から連絡を受けた警視庁が、家宅捜索をした結果見つけたものである。日大アメフト部と言えば強豪校として知られ、これまでに日本選手権「ライスボウル」をはじめ、大学日本一の「甲子園ボウル」で度々頂点を極めている。だが、スキャンダルも度々発生し、5年前には関学大の選手に悪質なタックルをして負傷させ、指導体制などが問われた。大学自体としても2年前に日大病院建て替え工事に関して当時の田中理事長が背任事件で糾弾され、理事長は所得税法違反で有罪確定となり、文科相の日大への私学助成金も不交付となった。その反省に立ち返り組織改革に取り組み、権力を独り占めにしていた田中前理事長から、一切しがらみのない作家林真理子氏が替わって理事長に就任した。

 しかし、一昨日林理事長のインタビュー会見では、理事長はほとんどこの問題に関して知らないように思え、長年続いた田中前理事長当時の独裁体制による悪習が残っている印象を受けた。敢えて言うなら林理事長はお飾りで、実質的には経営に深くコミットしておらず浮いているような感じを受けた。日大は、2年前に懲りた筈の世間からの批判、非難を正面から受け止めず、再び過去の悪しき組織、体制のまま運営されているとように思える。テレビで有識者のコメントも林理事長に対して厳しいものだった。

 これでは、また同じようなスキャンダルが学内で起きるのではないかと懸念している。取り敢えず、来る8日に理事長と酒井健夫学長が記者会見を開くというが、どんな応答が行われるか、視聴者を納得させる説明をして欲しいものである。

2023年8月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com