5814.2023年7月22日(土) 講演「9.11テロ予知」とリクルート事件

 今日は吉祥寺の「週刊きちじょうじ」の定例行事として開催の「吉祥寺村立雑学大学」で講師を務めた。ここで話をするのは、6年ぶりである。講演のテーマは「どうやってNY9.11テロを予知できたのか?」で、副題に「臨場感で知る世界の動き」を添えた。この講演会は、大学ゼミの仲間が幹事役を務めて運営に当たっている。今日は藤山一郎さんの甥御さんご夫妻に、北原白秋の甥御さんにも聴講していただいた。

 タイトルではNY9.11テロと決めつけているが、予知した時は単に反米テロを思い事件後にNY9.11テロと結びつけたことと、「予告」とか、「予言」ではなく、あくまで心の内に感じた「予知」、「予感」であると誤解のないようお願いした。主題はあくまでどうして予知するまでに至ったかということを、カイバル峠の手前で銃砲類の積み下ろし現場を見て、これらがタリバンらテロ組織に流れることによって反米テロ行為へ進むのではないかと感じた臨場感、そしてその前に頻発した反米テロ発生を時系列に捉えてそろそろ起きるころではないかと予知したこと、この2つをポイントに私がトライした海外武者修行の体験談と臨場感論について話した。写真もパワーポイント用にセットしたが、準備してもらったパソコンがあまりうまく稼働せず、時折映像が機能してくれなかったことから、使い慣れた自分のPCを持参すべきだったと反省した。

 明日中に28日に発行する次号「週刊きちじょうじ」に講演記を書いて編集部まで送るよう厳しい宿題を課せられてしまった。ほんの500文字程度だが、何とか書き上げなければならない。

 講義後に、聴講者の有志の方々に吉祥寺駅前の大衆食堂で昼食をご馳走になり、前記の5人と食後もコーヒーをいただきながら、久しぶりに心置きなく談論することが出来た。増永夫人を除く4人は三田会(慶応義塾出身者)会員であったので、気持ちが合い六大学野球にまで話が発展した。北原さんは、今年91歳だそうだが、足腰は大分弱っているようにお見受けするが、目、耳は羨ましいくらいまったく問題ないと仰っていた。

 さて、昨晩NHKのドキュメンタリー番組「アナザーストーリー」を観て興味を惹かれた。タイトルは「リクルート事件の真相」と題してリクルート創設者・故江副浩正氏がグループ会社の未公開株を政治家や官僚にばらまいて、贈収賄事件として社会的に大きな話題を提供した35年も前に報道された事件を、当時事件を追った新聞、テレビ記者と主任検事・宗像起夫氏の行動を改めて曝け出したものである。事件の概略はある程度承知していたが、特定の視点から事件の本質へアプローチすると更に興味が湧いてくるものだ。驚いたのは、先日ご本人からテレビに登場すると連絡をいただいた菱山郁朗・元日本テレビ政治部長のインタビューと、菱山氏が在職中に社会党衆議院議員の楢崎弥之助氏がリクルート部長から大金を送られる場面をこっそり動画に収め、楢崎氏は受け取らなかったが、その動画が公開され、リクルート側が贈賄行為を行おうとした事実として大きなスキャンダルとなったことである。昨晩のこのシーンはこの番組用に創作されたものだったが、大事件の裏には金のばらまきが随分介在するものだと改めて知らされたものだ。宗像検事も我が家から徒歩でほんの5分程度の高級官舎に住んでおられたので、名前は良く知っていた。

 それにしてもどうして政治家に対してこのような贈収賄を行うのか。今も形を変えて裏で忖度が行われているようだ。政治が絡むとどうも信用出来なくなる。これで大きな顔をして国民のために努力していると言えるだろうか。

2023年7月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com