5778.2023年6月16日(金) 中西準子さんの連載もの最終回

 昨日の山崎洋さんの出版記念イベントは格調が高かった。岩田昌征氏とトークで交わされた内容は、セルビア国民の世論と欧米の考えが対立していることを窺わせるものだった。彼の大著の読み切っていない部分をこれからじっくり楽しもうと思う。

  昨日こんなこともあった。品川駅改札口周辺で友人を待っている間に唐突にラジオの街頭インタビュー班に掴まり、「一番最初に買ったレコードは何でしたか?」と問われ、急には思い出せなかったが、唐突に小学生のころ毎夕NHKのラジオ・ドラマで放送していた「菊田一夫作詞、古関裕而作曲『さくらんぼ大将』のテーマ・ソングです」と応えた。ところが若い女子アナには70年以上も昔のテーマ・ソングなんてピンと来なくて説明することになってしまい、挙句に完全に覚えてはいなかったが、唄ったところ随分喜んでもらえた。どこの放送局か聞き漏らしてしまったが、少しはお役に立てたのかなと思っている。

 昨日6月15日は、60年安保闘争が激しかった1960年に東大生の樺美智子さんがデモの中で亡くなった日である。その7年前の昨日には今絶頂期の習近平・中国国家主席が生まれた。習主席は70歳、古希を迎えたのだ。今年全人代で前人未踏の国家総主席、及び共産党総書記3期目に入り、権力を欲しいままにして権力基盤を一層固めつつある。今月中国では大学生の入学シーズンに当たり、一斉テストである「高考」が終わったばかりであるが、提起された問題に習主席の言葉が出されたという。それについて受験生が彼らなりにコメントを書くわけであるが、習語録に対して褒めたり、高評価を与える文章を書くに決まり切っている。そうやって思想操作、コントロールを行っているのではないかとの声が聞かれる。今の権力欲から考えると現在の第3期習政権が終わっても、後継者が見当たらない現状から75歳になる習主席は、更に第4期政権へ踏み出していくのではないだろうか。

 さて、朝日新聞朝刊「文化」欄に「語る~人生の贈りもの」と題して連載中だった高校同級生の中西準子さんのインタビュー記事が今日14回目で最終回となってしまった。予告の段階では大分期待して、同窓生や関係者にメールで知らせた。ところがその内容は、初代リケジョと自称するだけに工場排水に関する専門的、技術的なことが多く、大分難かった。母校に入学したことはほんの1~2行にしか書かれなかった。旧満州に生まれ苦しい生活の中で育ったようだが、戦後引き上げるまで上海生活を送ったことや、高校時代の記述がほとんどなかったのが、それこそ興味深く期待していたので、やや残念に思っている。文化功労者として、相変わらず在野で活躍されておられるが、今後も益々活躍されるよう期待している。今では高級福祉施設に入居され自由に生活されているようだが、まだまだ元気な様子なので今年辺りはコロナ後初めて開催されるであろう同期生会には出席されるだろうから、その折話が出来ることを楽しみにしたいと思っている。

2023年6月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com