5861.2023年5月31日(水) 北朝鮮偵察衛星ロケット打ち上げ失敗

 朝起きてテレビのスィッチを入れたら、北朝鮮が弾道ミサイルの技術を用いた衛星ロケットを発射したニュースで持ち切りである。いつもなら日本海へ向けて発射するのが、今回は南方へ打ち上げ、途中日本の領海上空を通過するとの事前情報により、沖縄ではJアラート警報が発せられ大騒ぎとなった。日本の領海上を通過の場合は、自衛隊がミサイル迎撃を命じる「破壊措置命令」が出ていた。そのニュースは、中国、韓国、ワシントン方面をはじめ世界各地からも実況を交えて流され、NHK朝ドラ「らんまん」もニュースが長引き放送されなかった。北朝鮮は昨日、明日から11日までの間に打ち上げると前宣伝していたが、約束破りの常習犯である北朝鮮は、その予定を繰り上げて今朝突然打ち上げたのだ。

 ところが、6時27分北朝鮮北西部から発射された軍事偵察衛星は、2段目のエンジンが異常を生じて朝鮮半島西の黄海に墜落した。北朝鮮国家宇宙局は、出来るだけ早い時期に再度打ち上げを実施すると公表した。日本政府はもちろん、アメリカも弾道ミサイル技術を用いた発射を行ったことを強く非難した。

 このミサイル発射に失敗した北朝鮮では、米韓が合同軍事演習を行ったことに対抗して打ち上げただけに、金正恩総書記にとっては心理的、政治的なショックも大きい。6月上旬に開催が予定されている朝鮮労働党中央委員会総会で、打ち上げ成功を偉大な成果として誇示する狙いだっただけに、失敗でどういう総括をするのだろうか。現在北朝鮮は、1990年代の大飢饉以来の飢餓に襲われているとされており、国内状況も只ならぬ苦しい経済下に追い込まれている。

 毎度のことながら北朝鮮のミサイル発射には迷惑を被るばかりである。沖縄諸島では戸惑う市民の姿が映されていた。再度打ち上げすると言っていることから、またしばらくはこの厄介者の身勝手な仕打ちに悩まされそうだ。

 さて、今世田谷区役所が本庁舎の建て替え工事を行っているが、それが何と工期期間を8か月も先に伸ばすと施工業者の大成建設が明らかにした。私は要件がある時は本庁舎ではなく、その都度玉川総合支所で済ましているが、そこも3年余の改築工事が2021年1月に終わり、今では新装なった庁舎で業務が行われている。工事中は、近くの狭く窮屈な木造建物で要件を済ませていたので、明るく清潔感のある新庁舎になってホッとしたものだ。

 それが、本庁舎の改築工事では2度も延長工事をするというのだから、区役所が遺憾に思い素直に納得出来ないのも無理はない。実際今年7月に一期工事終了の予定が最大で8か月も延期されるのでは溜まったものではない。仮庁舎の賃借料なども新たに発生する。大手ゼネコンがどうしてこうも甘い工事計画を提案するのだろうか。一期工事を終えて新区長室へ入る予定だった保坂展人区長もお怒りの様子で、損害賠償についても検討すると語った。

 それにしてもどうして日本が誇る大企業がこのような杜撰な計画を冒すのだろうか。他にも日本の大手メーカーが自社製品に不都合を見つけても黙って隠蔽したり、営業数字をごまかして報告し不正利益を得ていたなどの不祥事が、しばしば見られる。意図的であろうとそうでなかろうと、近年企業モラルも地に堕ちた感じである。

2023年5月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com