トルコ大地震は、その後も犠牲者の数が増え続けてついに4万人を超え、イラク国内の犠牲者と合わせ4万1千人となった。相変わらずテレビ・ニュースでは現場の救出場面を放映しているが、今後どの程度まで犠牲者が出るのだろうか。気になって仕方がない。ほぼ半年後の今年9月には関東大震災発生80年を迎えるが、この時の犠牲者は約10万5千人と言われている。当時の建物はほとんど木造建築だったので、崩壊し易かったことと火災の発生もあり、被害が増大したが、今回のトルコ地震は違反建築によりその犠牲になった人々が多かっただけに残念な気がしている。一段落したら真剣に建築基準を守る対策を練るべきであろう。
さて、今朝の新聞にこんな記事が載っていた。島国といわれる日本だが、4つの本土に加えて多くの島々から構成されている。その島々の数を国が35年ぶりに数え直したところ、合計で14,125島だということが分かった。35年前の調査では、6,852島だったというから倍増である。
技術が発達した中でこれほど数字が変わるというのは、数え方の基準が変わったとしか言いようがない。島というものについて国連海洋法条約では「自然にできた陸地で、水に囲まれ、満潮時でも水面上にあるもの」と規定されている。中国が国際法を無視して公海上に埋め立て工事により作った人工島なんて、島と呼べるものではないことは明瞭である。35年前の日本では、外周が100m以上の島を海図など紙の地図を使用して手作業で数えたという。それが今では、電子化した地図を基にコンピューターで計算したので、大分精度が高まった。尤もこれらの島々すべてに島民が生活しているわけではなく、無人島も数多くある。今や無人島が中国人に買い取られ、政治問題化しかねない有様である。国は国の領土であることを確認したなら、例え島民が住んでいまいが、きちんと管理する責任があると思う。
それにつけても、2013年10月に世界最大の島嶼国のインドネシアが、同国の島数は13,466と公表し、すべての島々に島名をつけたと発表したことがある。今回の日本の島嶼数は、これを抑えて一応世界一になったと言える。2位だったフィリピンの島数は、7,109だった。3位だった日本が、コンピューター化しただけで、1位になったと思っていた。
ところが、出典を今年1月の「雑学サークル」に拾ってみると、別の国別島嶼数ランキングが掲載され、トップ3はすべて北欧で、アジア各国の数とは桁違いに多い。因みに1位スウェーデの島嶼数は221,800、2位フィンランド188,000、3位ノルウェー55,000、4位カナダ52,455、5位インドネシア13,466、6位オーストラリア8,222、7位フィリピン7,641、8位日本6,853、9位イギリス6,289、10位ギリシャ6.000だそうである。アジアの3か国は5位以下に落ちてしまった。日本は新しい島数が公表されたが、これによれば、8位ではなく、5位にランクされる。また基準が変われば順位の移動は考えられる。それにしても地球上には、随分多くの島々があるものだと思う。