5617.2023年1月6日(金) プーチン大統領の命脈は保たれるか?

 このところほとんど雨が降らず空気が乾燥している。今日東京都内の気温も最高9.9℃で、さほど寒くはない。昨年の今日は大雪が降り、都内でも10cmも積もった。それに比べると、今年は季節の情緒があまり感じられない。

 と思っていたところ、今日我が家の庭に今年初めてシジュウガラが1羽やってきた。しばらく見とれている内に飛び去って行ったが、心が和むものだ。昨冬は鶯もやってこなかったので、ホーホケキョの声を聴くことが出来なかったが、今年こそはあの魅力的な鳴き声を聴いてみたいものである。

 さて、ウクライナ戦争の行方が不透明の中で、最近ロシアのプーチン大統領の健康についてさまざまな噂や憶測が流れている。その中で最も関心を集めているのは、プーチン氏の血液がんが大分進んでいるうえに、パーキンソン病などが深刻な状況にあるということである。ウクライナからは、2年以内に死に至る可能性があるとの情報まで伝えられている。もちろんロシア国内では戦意に関わることでもあり、マル秘情報とされているが、最近のロシアの報道は、以前には見られなかった多大の被害など不利な事態も伝えることがある。その辺りが、以前に比べて大分チグハグな印象を受ける。3月には、ウクライナが壮大な領土奪回作戦を考えているようだが、それに対応してロシア側も迎撃作戦を検討している。反ってウクライナ国内では犠牲者が増えるのではないかと懸念されている。

 気の毒にも剛腕プーチン大統領の死は、今日ではほとんどの国の国民が望んでいることであると思うが、だからと言ってプーチン氏の死によって戦争が即座に停止ということまでは考えられない。今話題にこそ上がっていないが、ロシア人には、プーチン氏と同じような好戦的で独裁者かぶれのDNAを持つ人物が大分いると思われるので、その後を継ぐプーチン二世がすぐにも現れるのではないかと思う。

 そのプーチン大統領が、ロシア正教のクリスマスに合わせて今日6日から3日間の一時停戦を国防相に命じたと発表された。これをウクライナのゼレンスキー大統領は、そのまま受け取らず、ロシア軍が占領地から撤退するなら停戦は受け入れるが、ロシア側の体制立て直しの時間稼ぎであるとして聞き流している。ウクライナ国民もまったくロシアを信用しておらず、歴史上ロシアを信じていい結果になったことは一度もないとまったく真に受ける様子もない。

 プーチン氏の存在を知る人々は、押しなべて噂の病死の前に潔く身を引いて勇退してもらいたいと願っているのではないだろうか。

 一方、アメリカ議会でもどん詰まり状態が続いている。昨年11月に行われた中間選挙で下院(定数435名)では共和党が過半数(222議席)を占めたので、共和党トップのマッカーシー院内総務がすぐにも下院議長に選出されるかと思いきや、昨日までに議長選出投票が行われたが、すべて有効投票の過半数を獲得出来ず、11回も投票を行ってすべて議長決定には至らなかった。その原因は、共和党内部に足並みの乱れが見られ、保守強硬派議員20名がマッカーシー氏への投票を拒んでいるためである。再投票になったのは、1923年以来で実に100年ぶりである。共和党内でいろいろ話し合いが行われているようだが、保守強硬派議員の意思は固く、この状態ではいつ下院議長が決まるのか、見当もつかない。アメリカの民主主義制度というのは、各国の手本になっている面もあるが、西部開拓時代そのままで随分遅れていたり、非民主主義的な欠点があることも事実であり、それが今回の選挙で図らずも露呈したというところである。この下院議長選のルールに限らず、アメリカも憲法、法律を再検討してはどうかと思っている。

2023年1月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com