5606.2022年12月26日(月) 我がPCがハッカーに攪乱される。

 去る22日、政府は原発の新規建設や、60年を超える老朽化した原発の運転を認める基本方針を決めた。これで、2011年の東京電力福島第1原発事故後に堅持してきた政府方針が、先般の岸田首相の検討指示後わずか4か月で大きく変わることになった。これは2050年の脱炭素社会の実現に向け、岸田首相が議長を務めるグリーン・トランスフォーメーション(GX)実行会議で決められたことである。しかし、いつも通りことを急いで決めるために、この基本方針の決め方には問題が多い。これまで政府は原発の新規建設は認めないとの方針を踏襲してきたが、今後将来的に原子力を活用するため新規建設を明記し、その手始めに廃炉を決めた原発の建て替えを具体化す方針である。

 しかし、この決定も岸田首相流に国民にはまったく説明せず、政府内部で拙速、かつ身勝手に決めたのだ。いかにロシアのウクライナ侵攻以来、原油や天然ガスの価格が高騰し、電力料金が値上がりして困っているとは言え、上記原発事故で数多くの被災者を出したことに鑑みて、政府は地元や被災者遺族らの意向を斟酌して新増設、建て替えなど新規建設は想定しない、また運転期間は原則40年、最大で60年と原発には厳しいスタンスを取っていた筈である。それが政府内部だけでいとも安易に廃炉が決まった原発の建て替え、新増設を検討課題とすることにした。また、運転停止期間もなくし約束した60年を超える運転も可能と判断した。あまりにも軽々しく国民、特に被災者の声を無視した一方的な原発政策の緩和には、民主主義の基本をないがしろにしているように思える。これが自民党、今の岸田政権の国民不在の本質ではないかと考えざるを得ない。首相官邸前では脱原発のデモが行われていたようだが、首相らは知らぬ存ぜぬを決め込むことだろう。

 さて、今日は思いがけないことで時間を取られてしまった。先日知人や友人ら約300名分を4つに分けていつも通り拙ない寄稿文を通知したところ、BIGLOBEからメールボックスのメモリースペースがほぼ満杯のため一部の受信メールが返されたと連絡があった。困ったことだと思い、いつもお世話になっているITコンサルタントに相談したところ、お互いに観れるチームビューワーで私の画面を覗いてもらい、中国のハッカーに邪魔されているのではないかと教えてもらい、調べてもらったところ、BIGLOBEの画面上に怪しげな中国語が書かれていた。彼は即座にこれは中国のハッカーにやられているということから、直ぐにもパスワードを変更した方が安全だとアドバイスしてもらい、16年前に設定したパスワードを変更することにした。取り敢えず、ホッとしているが、また同じような事態が起こらないとも限らない。しかし、時折中国のハッカーが官公庁や、大手企業のIT事業を大幅に妨害している話がメディアで話題になることがある。だが、私のような個人を妨害しても何の利益もないし、妨害したところで金銭的にも何の価値もないと思うのだが、嫌がらせのため現実にハッカーに攪乱される事態となった。今後再び同じようなこともあり得ると考えなければいけないのだろう。

2022年12月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com