5592.2022年12月12日(月) 使い難いカードと年賀状に感じたこと

 去る3日に「不便で使い難いキャッシュ・カード」なるブログを書いた。現在使用している2つのキャッシュ・カードの内ひとつが有効期限内であるにも関わらず、使用出来なかったのである。しかも昨年も使用出来ず、その直後カードを再発行してもらったが、それがまたもや機能不全で少々おかしいのではないかとカード会社へ抗議した。他にも問題があったが、最大の問題は有効期限内であるにも拘わらず、肝心のカードが使用出来なかったことである。今日カード会社より最終的な解決方法について連絡があった。残念ながら利用者としては到底納得出来るものではない。だが、カードを誤魔化したり、悪用する悪質な業者などが多いことから、それぞれのカード会社ではその防止対策に頭を痛めているようだ。そこで当該のカード会社の申し出とは、原則としてすべてのカードにセキュリティをかけ、直前にカード会社に電話をしてセキュリティを解くことによって使用可能とするということだった。いくらまでかは知らないが、金額が少額の場合はセキュリティをセットしないという。従って毎年カードで支払えなかった幾分高額の人間ドックの受診料については、電話番号も教えてもらったので、その前日にカード会社に電話をしてセキュリティを外してもらうことにした。カードがこれほど厄介で使い物にならないとは思いも寄らないことだった。

 すっきり解決したとはとても言えないが、現状ではカード会社の言う通りにするより方法がないので、面倒ではあるが、カード会社の指示に従うことにした。

 さて、昨日から恒例の年賀状のあて名書きを始めた。年々差し出す年賀状の枚数も減っている。数年前まではプライベートな年賀状だけでも約500枚を書いていたが、今年は400枚にも達しないのではないかと思っている。偶々今朝の「羽鳥モーニングショー」で年賀状を取り上げていたが、実際年賀状の発行枚数は大分減っているようで、日本郵政の発行数が20年前に比べて6割も落ちているそうだから、全体的に年賀状が少なくなったのも宣なるかなである。ある会社の如きは、社員にメールで年賀状を送るようアドバイスしたそうだが、ちょっと理解に苦しむ。

 私は昨年創立150周年を迎えた千葉市立幕張小学校の卒業生であるが、恩師は年賀状の意味と書き方を小学生にも丁寧に教えてくれた。特に版画が効果的であるとして版画の彫り方を彫刻刀を使いながら丁寧に教えてくれた。爾来毎年版画で年賀状を作成し、恩師からも版画の年賀状をいただいていた。その交流は恩師が亡くなるまで続いた。恩師が教えてくれた、相手を思いやりながら万年筆であて名書きをするものだとの教えも、現在のように枚数が増えてもしっかり守っている。とても宛名を印刷して送るなんて考えもつかないことである。

 このデジタル化の時代に効率性ばかり優先して、若い現代人は年賀状を書く意義を理解していないようだから、気持ちの籠らない年賀状を送るようになったのではないか。最近の様子では、高齢になると書くことが億劫なせいもあり年賀状を辞退したいとの連絡をしばしばいただくが、ある程度止むをえまい。ところが、こちらが送っても相手からは送ってこずに無視されるようなケースも多くなった。なぜ一言ぐらい年賀状の交換を止めるとの断りの連絡がないのかと相手の無神経に呆れている。年齢を重ねるに従い、普段あまり会う機会がなくなったというケースが多いと思うが、それだからこそせめて年賀状にその思いを込めて近況を伝える努力をすることは、人間社会で和やかに生きていくうえに大切なことであると思う。

 今年は不幸があったとの連絡をすでに23通もいただいた。そういう方には、弔意を示しつつ、ご遺族のお気持ちを受け止めるようにしている。自分なりにまだ書ける内は、年賀状という古くからの良きしきたりをいつまでも守り書き続けていきたいと考えている。

2022年12月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com