今朝起きると同時に、またも驚嘆するWCサッカー日本代表チームの2-1の逆転勝ちを知った。何せ勝った相手チームは、24位の日本に対して世界7位の強豪スペインである。戦前の予想は圧倒的に不利だった。テレビを観ていたファンも日本の逆転勝ちに興奮したようだ。日本時間の今朝4時にキックオフだったので、朝刊には間に合わない。サポーターは、朝から先日のドイツ戦の勝利を上回る感動と興奮でテレビ観戦していたようだ。通勤途上のサラリーマンは駅前で号外を受け取っていた。夕刊では1面トップに大きな見出しで「日本 決勝T進出―スペインに逆転2-1」と2枚の写真付きで取り上げている。流石にスペインの地元では、あまりにも信じられない敗戦に多くの国民がショックを受けたようだ。それはそうだろう。スペインは1回戦でコスタリカにサッカーらしからぬ7-0のスコアで圧勝した。にも拘わらず、そのコスタリカに敗れた日本を相手に、まさかの逆転負けである。
ドーハには2匹目のどじょうがいたことになる。先日の世界11位のドイツ戦も予想外の同スコア2-1の逆転勝ちで、日本中が興奮の坩堝と化した。今日も興奮とともに2度目の「ドーハの奇跡」が現実となった。どうしてこう予想を覆すような番狂わせが起きるのだろうか。当事者らは勝つことを目標に適材適所の選手を試合の流れに応じて使い、日本チーム独自の作戦によって正面から堂々と戦った。やはり森保監督のチーム力の把握と試合分析、そして鋭い勘が勝負を決めたように思える。例えば、試合は劣勢だったが、勝負どころと捉えたのか、タイミングよく選手を入れ替え、後から投入された選手がここ一番の活躍をしてゴールを決めた出来過ぎの試合展開になった。
これで日本はEグループの首位で決勝トーナメントへ駒を進めた。ベスト16である。あとひとつ勝てば念願のベスト8になれる。その相手とは前回大会で準優勝を飾った世界12位のクロアチアである。しかし、これまで強豪のドイツとスペインを破った隠れた日本の実力からすれば、勝てない相手とは思えない。監督の神通力を期待している。
この歓喜の最中の午前中に小中陽太郎さんの奥様からお電話をいただいた。何と小中さんが昨晩ご自宅で倒れて頭部を打撲し、急遽救急車で大森日赤病院へ入院したという辛いお話だった。何日か前に、コロナ陽性になられたが、入院する病室の予約が取れず保健所の指示で自宅待機をしていたという。幸い入院することが出来たが、現在ほとんど会話が出来ない体調だそうだから、相当重症のようである。小中さんを知っている心当たりの知人には、早速メールでお知らせしたが、9月に米寿を迎えたご高齢でもあり、これから先が心配である。
小中さんは私にとっては会社を辞めてからの人生の師匠のような方で、ちょうど20年前に日本ペンクラブ会員になったのも小中さんにご推薦いただいたおかげであり、私の出版記念会には毎度ご出席いただき、スピーチをしていただいた。比較的ご近所にお住まいのため、何事につけご相談してアドバイスをいただいた。お酒の場が好きでよくご一緒したものである。何とかご健康を回復され、その暁にはまたいろいろお話を伺いたいと思っている。