毎月恒常的に送られてくる‘Google Search Console’の10月分が今日メール送信されてきた。先月1か月分のHPのブログや拙稿へのアクセス数の動向を知らせてくれるので、いつもどんな結果であるか期待しながら待っている。
アクセス数の多かったベスト3は、①8月16日のブログ「つまらない新聞連載小説」だった。今年8月まで半年間朝日朝刊に連載された多和田葉子氏「白鶴亮翅」(はっかくりょうし)について意図も内容も分かり難かったと批判したものだ。以前に加賀乙彦氏から作品のタイトルは、短いほど良いと直にアドバイスされたことがあるが、多和田氏の書名「白鶴亮翅」は確かに短いが、書名の意味もストーリーもよく分からない。普通の連載小説の約半分で終わりホッとしたところだった。このブログへのアクセス数は飛びぬけて多く、多分来月もランクアップされるのではないかと思っている。
②は、ブログではなく、「論稿・エッセイ」欄掲載の「なぜ世界遺産に登録されないのか?」(JAPAN NOW観光情報紙2010年1月号)で、この当時まだ世界遺産として登録されていなかったビルマの古跡や、これまでに訪れた印象的だったクノッソス宮殿、ハトシェプスト葬祭殿、エフェソス遺跡、ベルガモン遺跡などについて、なぜ登録されないのか、疑問を呈したものである。
③は、2013年9月30日ブログに書いた「評価の分かれる盗作作家・山崎豊子さん」で、世間の文学的評価は別にして山崎さんのウソと裏切り行為など、山崎さんの人間性について厳しく指摘し、非難したものである。これまでに何度かランク入りしたことがある。
その他にこれまでのアクセス数に比較して急上昇アクセス3項目の中で、今まで一度もランクアップされなかったが、今回初めて3番目にアクセスが増えた昔の小文がある。「文化財の発展費用は誰が負担するのか?」と題して、大学同期生の有志が発行した同人誌「慶38」2号(2003年5月発行)に寄稿した文章である。父が亡くなった後無人だった湘南鵠沼の自宅の庭へ文化財が埋葬されている可能性があるとの理由で、市役所が無断で勝手に立ち入り土地を掘り起こし、あまつさえその費用まで我々兄弟に請求してきた理不尽について取り上げたものである。20年近く以前に書いた拙稿が、どうして不意に多くの人の目に留まったのか不思議なことである。これについては改めて読み直し、極めて理解しがたい役所の暴挙だと思う。それだけに20年近くも経って、どうして今更読まれるようになったのかとという感がなくもない。
1位の前記8月16日のブログ、2位10月2日ブログ「菅元首相は弔辞が恥ずかしくないのか?」と安倍元首相の国葬で、当初は評価された菅氏の追悼文の中に大分盗作があったことや、紹介したストーリーも二番煎じではないかと噂されていることにつき糾弾したものである。それらが随分伸びていた。
それはともかく、拙い文章を書き綴っていながらも多くの人々の目に触れ、関心を持っていただけるのは有難く、もう少し頑張ろうとの勇気をいただいたような気がする。