5650.2022年11月1日(火) 山中竹春・横浜市長の裏切り行為

 安倍晋三元首相の国葬が国民の半数以上の反対を押し切って強行されたことに、今でも国民の間では批判があるが、国葬以前の9月初めに山中竹春・横浜市長が国葬参加を決断したことに対して昨年の市長選で市長を支援した市民らが抗議を行っていた。旧聞に属する話かも知れないが、今振り返って昨年の横浜市長選は、中央政府の与野党対立を象徴するような厳しい選挙だった。山中市長が市長選に立候補したのは、横浜市の統合型リゾート施設(IR)を巡り誘致に積極的だった林文子前市長に対抗し、医師として政治には素人の山中現市長が、誘致に反対する市民の支持を受けて立候補し、並み居る大物候補者を降して当選したものだった。

 戦前からこの市長選は稀に見る激戦を予想されていた。著名な候補者がずらりと顔を並べていた。田中康夫・元長野県知事、松沢成文・元神奈川県知事、福田峰之・元衆議院議員、最強の対抗馬だった現職閣僚だった小此木八郎氏、4選目を目指した林市長ら8人が立候補した。結局最大の争点は、IR施設誘致に賛成か、反対か、だった。林市長が実績をかざしてIRが港町横浜にとって、更なる発展の礎となると主張した一方で、自民党の小此木氏は菅首相の強い支持をもらいながら、自民案に逆らいIR誘致反対を唱え、党内から支持が得られない乱戦となった。結果的にクリーン・イメージの山中医師が全投票数の1/3を獲得して圧勝となった。それほど山中市長への信頼感は高かったのである。

 それが、自民党支持者の間でも反対の声が強かった国葬実施に、クリーンなイメージの山中市長が参列すると決断したのには、支援者から大きなブーイングの声が上がった。どうしてこういうことになったのだろうか。やはり市長当選後に政府、自民党筋との接触が増えるにつれて少しずつ自民党体質に染まって行ったのだろうか。裏切られた感のある横浜市民にとっては、どうにも納得出来ない。市長はなぜ国民の半数以上が反対する元首相の国葬に出席したのか、支援する市民らにきちんと説明すべきではないだろうか。さもないと3年後の再選は難しくなるだろう。

 このところソウルの人身事故のせいもあり、多くの人が密集するハロウィーンの現場を警戒する空気があり、それは昨年までコロナ禍のため、人との接触を避けるよう警戒がされていたことに表れていた。しかし、今年はコロナもやや収束気味ということから大分緩和さ、いろいろな場面で密集の緩和が許されつつある。ところが、この1週間ばかりは少しずつではあるが、リバウンド現象を示し、新規感染者の数は全体的には下降傾向にあるが、直近の感染者数だけを見てみると、逆に増加傾向にある。因みに昨日の全国合計と47都道府県の新規感染者数はすべて、一昨日より増加している。これらを考えると、ハロウィーンの緩和はやや早過ぎたように感じている。自粛は辛いが、将来的に長く自粛が続くことを思えば、一時的に厳しい自粛もやむを得ないのではないかと思う。

2022年11月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com