5537.2022年10月18日(火) 気軽な気分で昭和歌謡コンサート鑑賞

 今日は玉川区民会館内にある「せせらぎホール」で歌手木山裕策と「歌声カルテット」という若い4人組のコンサートが行われ、妻とともに鑑賞に出かけた。大改築された世田谷区玉川総合支所内にあるコンサートホールで気軽に聞くことが出来た。木山は2008年唐突にNHK紅白歌合戦にデビュー曲♪home♪で初出場した時、サラリーマンとして務めながら4人の子どもがいるとの紹介に、普通の歌手から見ればやや異色だと思っていた。一昨年定年を機に歌手に専念したというが、大阪外国語大学(現大阪大学)イスパニア語学科でスペイン語を学んでいたというから、やはり歌謡界では異才である。今日はヒット曲♪home♪の他に、昭和の名曲、童謡などを披露してくれた。会場はほとんど高齢者ばかりで、車いすの人も多かった。この辺りは普通のコンサートとは違う。木山の他に第1部として若い「歌声カルテット」が、やはり昭和の名曲を歌ってくれた。4人の内2人が桐朋学園大出でピアノとヴァイオリンを演奏し、歌ったのはテノールとバリトンの2人で、いずれも東京芸大声楽科出身で流石に歌謡力は素晴らしかった。

 8月末に渋谷オーチャードホールでブロードウェイの♪CHORUS LINE♪を鑑賞したが、その時は本場から来たグループが演技する歌とダンスの迫力に圧倒された。それに比べれば、今日のコンサートはぐっと地味なもので入場料もお手軽だった。世田谷のお年寄りのためのコンサートという感じだったが、それだけに皆それなりに楽しんでいるようだった。デラックスな音楽会はもちろん素晴らしいが、こういう地味でありながら、実力派歌手が歌う地元対象のコンサートも中々肩が凝らない楽しいものである。また、同じような企画があれば、是非とも鑑賞してみたいものである。パンフレットにはこう書いてあった。「音楽は記憶の扉を開けるカギと言われて、懐かしい音楽を聴くことは、脳を活性化します」。

 ところで、ステージで木山氏はコロナ禍で随分企画がポシャッたようなことを述べていたが、コロナの流行も第7波に入って去る8月19日には第7波のピークに達し全国で26万1千人の新規感染者が出たほどだったが、その後徐々に下火になり、10月10日には1万3千人にまで減少した。それが2日後の12日には4万5千人にまで増え、その日を頂点に再び減り出し昨日は1万5千人に落ちた。それが、今日になってまた4万2千人にぶり返している。長いスパンで見れば傾向としては減少しているが、期待を抱かせてくれるような減少傾向には一向にならない。これまで国内の累計感染者数は、実に2,181万5千人になり、これは国民の6人にひとりが感染したことになる。世界でも9番目の多さである。死者も累計で4万6千人である。あと半月で木山氏の父親と同じ84歳の誕生日を迎えるが、最近3年間は人生を無駄遣いしているような気がしてどうも意気が上がらない。先の見通しが立たないというのが一番の悩みである。

 コロナを撲滅出来ず、地球温暖化を止められず、それでも愚かにも核やミサイル開発だけには熱心で、今の世界は人類のために折角開発した科学を、人類の発展のために使用せず、人類を滅ぼすために使っているように思えてならない。

2022年10月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com