5621.2022年10月3日(月) 臨時国会開会と村上選手56号及び最年少三冠王

 今日から臨時国会が開かれた。会期は12月10日まで69日間の予定である。内閣支持率が低迷し明日発足1年を迎える岸田内閣にとっては多くの課題を抱えた安定政権へ向けた正念場となる。その課題であるが、後から後から自民党議員と旧統一教会との密接な関係が明るみに出てくる。まずは旧統一教会との闇深い関係をすっきりさせて欲しい。その旧統一教会との怪しげな関係を築いた安倍元首相の国葬も終わったところで、国民の大半が反対する中で強行したことに対して、岸田首相は如何なる説明をするだろうか。さらに難しいのは、コロナ禍とロシアのウクライナ侵攻の中で円安市場が進み、ありとあらゆる物価が値上げされ、国民に大きな負担がかかっていることである。岸田手法のお手並み拝見と呑気なことも言っていられない。しかし、国会議員は長い夏休みを取り、これらの問題に解決策を示さないと更に国民の不信感は増して、内閣不支持率は更に高まるだろう。

 さて、最近プロ野球が面白くない。メディアでも報じていたが、かつては野球のTV実況はゴールデンアワーに放映されることが多かったが、近年はBS放送が多くなった。日本の野球を押しのけMLBの大谷翔平選手の活躍を取り上げ、NHKのニュース番組内でも報道する有様である。昨日は、大谷選手の桁違いの43億円という来年度契約金の話題を伝えていた。それに引き換え、日本のプロ野球はヤクルト・スワローズの村上宗隆選手のホームランが騒がれるだけで、少々寂しい。

 ところが、昨夜は久しぶりに熱い試合で盛り上がった。パ・リーグの優勝チームが決まったのである。その決まり方がドラマチックだった。前日まで、1位で最終試合に勝つか、引き分けで優勝が決まるソフトバンク・ホークスが敗れ、1ゲーム差だった2位オリックス・バッファローズが勝って、オリックスの逆転優勝が決定した。しかも、両チームがともに76勝65敗、勝率0.539の同成績である。どうしてオリックスに優勝が決定したかというと、両チームの直接対決でオリックスが15勝、ソフトバンクが10勝という結果からオリックスの2年連続、14回目の優勝が決まった。セ・リーグではすでにヤクルトの優勝が決まっていた。

 そして今日待ち望んでいたヤクルトの村上選手が、今季最終試合の最終打席で14試合ぶりに56号本塁打を放った。これは王貞治選手の55号を抜いて日本人選手として歴代最多本塁打である。同時に、22歳という最年少で三冠王も獲得した。昨日、今日とプロ野球界もシーズン最後になって漸く盛り上がって来た。来年こそは、もう少し早くから盛り上がった試合を見せて欲しいものである。

 ついては、1日夜インドネシアで行われたプロ・サッカーリーグの試合後にスタジアムの観衆の間で暴動が起き、何と125人が亡くなり、323人が負傷するという大惨事が起きた。世界のサッカー界でも珍しい惨事に、国際サッカー連盟(FIFA)もショックをうけている。そもそもの発端は、ホーム・チームが、普段負けたことのないチームに2-3で敗れ、興奮した地元ファンが暴れ、それに警察隊が催眠ガスを発射する荒療治をしたことが事態を大きくさせた。その決勝ゴールは日本選手によるものだという。

 大体4万人のスタジアムにそれ以上の観客を入場させたことと、FIFAの保安・警備規則では、スタジアム内で小銃や催眠ガスは所持も使用も禁止されていた。地元のサッカー協会の姿勢も問題だろう。過去にサッカー試合場での事故は、1964年ペルーの首都リマで行われたペルー代表とアルゼンチン代表の試合後の暴動で、死者が328人だったのが最悪と言われている。インドネシアのケースは、それに次ぐ大きな暴動である。その点では、幸い日本ではそんな心配は今のところないようだ。

2022年10月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com