5619.2022年10月1日(土) 中華人民共和国建国記念日

 今日は中国の建国記念日「国慶節」に当る。1949年10月1日、北京の天安門広場で約30万人の民衆を前に、毛沢東・中国共産党総書記が「中華人民共和国人民政府は本日成立した」と宣言して今の中国がスタートした。爾来紆余曲折を重ねながら中国は自力で経済発展とともに成長した。経済の発展と同時に、中国の覇権的言動も目立ち始めた。来る16日には、第20回共産党大会が開かれる。国家主席は憲法で任期は2期10年までと定められているにも関わらず、国家を私物化しつつある習近平国家主席は、強引に次の第3期まで主席の地位に留まるべく、憲法改定を画策しているようだ。

 中国のそういう共産主義らしからぬ疑似共産主義国家を見ていると、中国共産党とは縁を切り今年創建百周年を迎えた、日本共産党に比べて27年も若く、主張と行動力の差は弟分として力不足であり、いつまで経っても差は埋まらないと思う。

 最近は中国が世界でもその覇権的行動が批判を浴びる度に、どうして中国がそのような道を辿るようになったのか、不審と疑問を感じている。

 2010年に国民総生産(GDP)で中国が日本を追い抜いて以来、年々その格差は開く一方であり、19年以降は日本の成長率が対前年マイナス成長を続けたせいもあり、21年には、中国の17,498億㌦に対して日本は中国の28%に該当する4,937億㌦にまでその差が開いてしまった。

 日本がまだ中国に実質的に負けていない点は、両国の大きい人口差のため、1人当たりのGDP比較では、21年時点で中国の19,259㌦に対して、日本が44,738㌦と日本が2.3倍も上回っていることである。しかし、これさえもこの先の両国の経済力次第ではどうなるか分からない。
 果たして中国が今後もこのまま経済発展を続けて行けるのかは何とも言えない。中国は政治、経済の権力が中央政府に集中しており、それが共産主義の理想とは逆向して富が中央に集中して万民平等が普遍化されておらず、農村地帯では昔ながらの貧しい農業の状態のまま、農民は都市部への移動が許されておらず、貧しい中で生涯を送る運命にある。典型的な都市重視・農村軽視型である。中央政府は全国から搾り取った財を、見せかけの国力を海外へ示威することによって「一帯一路」で途上国に恩を着せて、彼らの首根っこを押さえつけている。とてもカール・マルクスの唱える社会主義、共産主義とは相容れないものである。日本も彼らの言動を注視して寝首を掻かれないよう注意することである。

 さて、文化庁が国語に関する世論調査を実施して、PCやスマホによる普及により言葉の使い方が影響を受けたとする人が9割に上ったという。街中でスマホの氾濫ぶりを見ているとそれも頷ける。その影響程度は、「手で字を書くことが減る」と「漢字を手で正確に書く力が衰える」と言う人がいずれも9割もいる。それは若者が、手紙を書こうとしないことからも分かる。これでは文章力が培われないわけだ。会社など組織内で年長の上司が、レポートにせよ、対外的な書類にせよ、部下の文章力を磨くように業務の中でもっと指導するよう実践してみてはどうだろうか。

 ついては、有名人の訃報が続いた。昨日落語家の三遊亭円楽師匠が肺ガンのため72歳で亡くなったと思ったら、今日はプロレスで一世を風靡したアントニオ猪木が心不全のため79歳で亡くなった。近年体調が優れず、すでに5年前に生前葬を執り行っていたことは承知していたが、私より若いとは言え、同じ世代が旅立つのは寂しいものである。 合掌

2022年10月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com