5613.2022年9月25日(日) 37歳の平幕玉鷲、昭和以降最年長優勝

 台風15号が昨日東海地方に大きな爪痕を遺して東北へ去って行った。特に静岡県内の被害が大きく、県内11市町で床上浸水があった。当初の予想を上回り、各地で大雨をもたらし、静岡県では僅か半日で平年の9月1か月分を大幅に上回る雨量を観測したという。台風15号は去ったが、また新たな熱帯性低気圧が発生したと伝えられている。

 昨夕仙台で行われたプロ野球・オリックス対楽天戦が雨の中で行われ、楽天のエース田中将大投手が初回打ち込まれて負け投手になり、今季11敗という不名誉な記録となったが、3回ごろには雨も上がり、田中投手は降雨のため試合を遅らせてもらえば、このように打たれることはなかったと大投手らしからぬ恨み節を述べたそうである。明後日27日には、反対の世論の中で安倍晋三元首相の国葬が行われる予定であるが、天候は大丈夫だろうか。

 さて、今日は大相撲秋場所が千秋楽を迎え、平幕の玉鷲が同じ平幕の高安を破り、13勝2敗で21場所ぶり2度目の優勝を遂げて幕を閉じた。37歳10か月で幕内力士最年長の玉鷲は、昭和以降最年長優勝力士となった。それを上回るのは、過去において大正5年に優勝した横綱太刀山の38歳9か月があるくらいである。今場所の優勝争いは、平幕ばかりで、上位陣、特に横綱と大関がまったくだらしがなかった。ひとり横綱の照ノ富士が途中休場し、3人の大関は、ひとり貴景勝を除き、2人が負け越し、その内御嶽海は来場所関脇へ陥落するていたらくだった。流石に相撲協会も恐縮したのか、表彰式の協会挨拶で八角理事長が「横綱の休場、上位陣の成績不振は大変遺憾・・・」と述べていた。話題はあったが、少々物足りない秋場所だった。

 ところで、相撲界特有の表現「金星」という勝星が、いつのまにやら値打ちが下がってしまった。かつては、平幕力士が横綱と初めて対戦して勝利した時に「金星」を獲得したと言われていた。従って2度目の対戦で勝ってもそれは「金星」とは呼ばなかった。ところが、今ではNHKはいつの間にか平幕が横綱に勝てば、すべて金星と称し、結果的に同じ横綱からいくつもの金星を稼いだ平幕力士が現れる始末である。何と「金星」の大安売りである。特に、この秋場所には、次のように首を傾げる場面があった。それは9日目に横綱照ノ富士を平幕高安が破った時のことである。実況アナが「高安!金星!」とまるで高安が鬼の首でも取ったかのような大げさな表現をしていた。しかし、考えてみるに、高安は今でこそ平幕力士の地位に甘んじているが、かつては大関として活躍し、大関高安に平幕照ノ富士という今とは逆の立場にいた時期もあった。両力士の対戦成績も、高安が13勝12敗で上回っている。これで平幕高安が横綱照ノ富士を破ったとしても白星を「金星!」「金星!」と大騒ぎすることが、果たして意に適っていることかどうかは極めて疑問だと思う。かつてのように「金星」とは、平幕力士が初対面で横綱を破るようなまさに大番狂わせ?が起きた時にこそ使われるに適した言葉だと思う。その方がよほど似つかわしいと思う。NHKはどう思っているのか分からないが、元の解釈へ戻すべきだろう。

 今日はプロ野球セ・リーグでヤクルト・スワローズが昨年に続き、連覇を達成したというおめでたいニュースを知った。ヤクルト・ファンではないが、まずは祝意を表したいと思う。

2022年9月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com