19日に行われるイギリスのエリザベス女王の国葬に、日本から天皇・皇后両陛下が参列されることが決まった。17日に出発され、20日にお帰りになる。コロナ禍のせいもあり、両陛下には天皇即位後初めての外国訪問である。一時は雅子皇后の健康次第では、天皇おひとりで参列されると報道されていたが、幸い皇后が同行されると知り、ホッとしている。英王室と日本の皇室とは長い交流もあり、公式典礼にはお互いのロヤルファミリーの誰かが出席されていた。不運にもコロナ禍のせいで即位後外国のどこへもお出かけにならなかったが、今年は女王からお揃いでイギリスへ招待されていたので、タイミングが良かったと思う。これも女王の心配りのお蔭であろう。岸田首相は参列されない。
ただ、ひとつ気がかりなのは、女王が崩御されてから連日多くの国民が弔意を示すために棺へ近づいているが、かつてはヨーロッパでもコロナ感染者が最多だったイギリスのことでもあり、一応備えはしているだろうが、テレビで観る限り他人との間隔が取られていない密集状態であり、加えてほとんどの人がマスクを着用していないことである。両陛下がコロナに感染することはないと思うが、お付きの宮内庁職員らにも感染しないことをただ祈るばかりである。
さて、アメリカMLBエンジェルスの二刀流大谷翔平選手の活躍が華々しく、すでに2桁勝利に2桁ホームランを打ち、ベーブ・ルースの二刀流以来の選手としてアメリカでも大きな話題を浚っている。その後も勝利投手になり、ホームランを打てば、NHKニュースの合間にも紹介されるほどである。明るく人柄の良さそうな印象からアメリカ人ファンの間でも人気が高い。MLBに人気と話題をすっかり奪われたかのように、日本のプロ野球界が地味であまり話題にならない中で、昨夜ヤクルト・スワローズの4番打者で背番号「55」の村上宗隆選手が、巨人戦に55号ホームランを放った。王貞治選手が55号を放ったのが1964年だったから実に58年ぶりの快挙である。これには、久しぶりにテレビ番組も熱が入り盛り上がって伝えていた。
日本人選手で50本以上を打ったのは、過去に52本を打った野村克也選手と落合博満選手のようなスター選手しかいない。それこそ久しぶりに各テレビ局がニュースの時間に紹介していた。この夏には、2試合に亘って5打席連続ホームランという離れ業までやってのけている。村上選手はプロ入りしてまだ5年目で、22歳ながら現在打率、打点、本塁打の3部門のトップにいて、3冠王獲得の可能性も高い。ずば抜けた才能を持っていると期待され、今では本塁打日本記録のバレンチン選手の61本、ベーブ・ルースの60本の記録突破を目標にしている。この夢のような目標が達成されることを期待している。