ニューヨーク同時多発テロ発生から今日で21年になる。あの恐ろしいテロが発生した4か月前に次男とその現場となった世界貿易センタービルを訪れていた。まさかあのような大惨事が起きるとは考えもしなかった。ただ、事件の予兆は感じていた。それについては拙著「八十冒険爺の言いたい放題」の冒頭に取り上げた。それはその前年2020年3月にアフガニスタンとパキスタンの国境カイバル峠を訪れた時のことだった。国境手前のパキスタン人集落ランディ・コタールの市場で武器の取引らしい現場を見てしまったのだ。周囲には女性や子どもたちの姿はまったく見られず、殺伐とした雰囲気だった。これらの武器が横流しされ、仮にもテロ集団が手にしたら世界的に反米感情が高まっていた折だけに、何となく反米的事件が起きるのではないかと予感のようなものを感じたからである。爾来9.11テロ後も反社会的な事件は相も変わらず絶えることはない。人類が生存する限り、地球上の揉めごとは永遠になくならないのではないかとつい暗い気持ちになる。
さて、元新潟県知事の衆議院議員・米山隆一氏が、毎日のようにツイッターをまめに発信しているが、医師と弁護士の免許を持ち英才らしからぬ几帳面さと正当な論理性には敬服している。米山氏は、国際政治学者の三浦瑠璃女史の下記のツィッターに納得出来ないと思われたのか、昨日彼女が発信したツィッターに直ちに返信した。
一昨日彼女がツイッターで「個々の議員が自分宛の招待状の写真をアップして欠席を表明する(野党議員が国葬への招待状を示し、欠席すると述べたことを指しているようだ)のは、はしたなく見えるのでやめた方がいいと思いますよ。余計なお世話ですが。ほんとにそんなことしても票は増えませんよ」とかなり辛辣にあげつらっていた。これに対して米山氏は「赤の他人に『はしたなく見えるからやめた方がいい』なんて言うのは『なぜあなたの独自の道徳感を他人に押し付けることができるんですか?』と思われ、傲慢に見えるので、やめた方がいいと思います。余計なお世話でしょうが、そんなことを言っても、あなたの見識が高くなるわけではありません」と三浦氏の言い分を正面から巧みに批判している。このツイッターに他の人も割り込んで私見を述べているが、今後米山氏と三浦氏の間で論争に発展するのだろうか。
ただ、三浦氏は、率直に自らの保守的な考えを押し付けるせいか、やや傲慢と受け取られて反感を買うことが多いようだ。この他にも、学術論文がない国際政治学者とは?とか、或いは天皇の国葬「大喪の礼」について、「たいものれい」と言ったとか、やや上から目線のような話しぶりや、軽率な表現のせいもあって批判されている。彼女は高校の後輩にあたるので、その点ではあまり心地良いものではない。もう少し謙虚であってもらいたいものだ。