5495.2022年9月6日(火) 首相の事象及び人物の判断が不透明

 安倍元首相の国葬に関する話題が喧しい。当初その費用が2.5億円と公表されていたが、規模から推して少なすぎるのではないかと言われていた。松野官房長官は、警護費用などは含んでいないので、葬儀終了後に公表すると語った。ところが、今日になって唐突に警護費用と海外要人の接待費用を合わせて国葬費用は16.6億円になると発表した。野党からはそれでも少な過ぎ、100億円程度はかかるのではないかと言われている。実際政府は海外約200か国・地域と80の国際機関に案内状を出し、参列者も6,400人を想定している。果たして国費の支出16.6億円内に収まるだろうか。

 岸田首相が国葬を決めた理由として挙げた安倍元首相の首相在任最長期間以外は、元首相への忖度と感覚的な理由ばかりで、とても国費を使ってまでも国葬を行う必要はないと思う。すでに安倍家家族葬を済ませており、国民の声も過半数は反対している。公的な葬儀を行うなら自民党葬で充分ではないだろうか。安倍支持派に言わせれば功績があったというが、負の実績も無視出来るものではない。

 森友・加計学園問題と「桜を見る会」が、今以て未解決で、国民の間に不透明な印象を残している。しかも、呆れたことに「桜を見る会」の企画・実施を行った業者が、今度の国葬も手配するというからどこかで安倍派と業者がつながっていたものと勘繰らざるを得ない。更に政府はこの一社だけに見積もりを提出させていたというから業者とデキ・レースであることは間違いない。

 また、岸田首相が昨日自民党としては今後一切旧統一教会との関係を絶つとまで言及した。その陰湿で不明瞭な関係を結び、今日のふしだらな問題を引き起こした原因は、明らかに安倍元首相の祖父・岸信介元首相が個人的な関係を結んだことに始まっている。それらの不条理な問題を抱えながら、国費を投入してまでも安倍元首相のために国葬を実施しなければならないのだろうか。疑問だらけである。

 さて、かねがね噂になっていたが、茂木敏充・自民党幹事長の傲慢な言動がまたSNSでも話題になっている。自民党員への旧統一教会との関係を調査するというレポートの提出を求めたが、記者会見の場で記者が「調査」と質問したことに対して、敢えて「調査」ではなく、「点検」であると開き直ったり、相変わらず我が儘で高慢な態度を見せていた。以前経産大臣時に経産省役人に対するパワハラが問題になっていたが、最近益々エスカレートしている。

 「問題だらけの人間性、官僚への逆ギレが得意の幹事長」と皮肉たっぷりにコメントされているが、この程東京新聞・望月衣塑子記者のツィッターに現われた動画では、衆議院委員会で政府答弁に立った人事院松尾恵美子事務局長に「帰れ!帰れ!」とばかりにジェスチャーを交えて局長を答弁の席から追い出すような素振りを見せ、立ち去る局長も不満を露わにしていたが、このような人格的に問題ある人間の行動を観ているだけで不愉快になる。動画は茂木幹事長の地である傲慢と礼儀知らずの性格を恥ずかしげもなくはっきり写し出していた。これを隣席の河野太郎大臣も見て見ぬフリをしている低次元の国会委員会論戦の場には愛想が尽きた。

 茂木氏は頭脳だけは明晰なのかも知れないが、1人の人間として人並みのエチケットがまるで身に着いていない。官僚の間でも自分たちの直属の大臣に茂木氏が着任しないことを願っているというから相当霞が関でも嫌われ者として名を成しているのだろう。こういう人格的にも最低の人物が国会議員、党役員として活動することも問題である。岸田首相は何故こんな人間失格のような人物を重用するのだろうか。安倍元首相の国葬実施とともに分からないことばかりである。

2022年9月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com