5479.2022年8月21日(日) 悪徳商法の旧統一教会にズブズブの自民党

 カルト集団の世界平和統一家庭連合(旧統一教会)について、NHKを除いてメディアでもかなり詳細に報道するようになった。更にそれをネットや週刊誌で調べてみると、さほど裕福ではない日本人信者が徹底的に資産を絞り取られ、そのうえ思考力まで奪われていたくらい、しつこく悪質なものであることが徐々に分かって来た。

 決して許されることではないが、安倍元首相が山上徹也容疑者に暗殺された背景には、彼の母親の旧統一教会への多額の献金によって容疑者の家庭が破壊されたことがあり、それが容疑者への同情を誘っている。偶々不幸な事件が、今日の悪質なカルト集団、及び自民党との抜き差しならぬ関係を公に晒すことになったのは、ケガの功名である。旧統一教会が、設立当初から日本を金づるとして目をつけていたことがはっきりした。それ自民党が手を貸していたとも言える。その自民党、旧統一教会との関係はないと逃げるばかりで、多くの国民が不幸のどん底に突き落とされたことに、知らぬ存ぜぬで反省をしようともしない。

 朝鮮戦争後旧統一教会を設立した創立者の文鮮明会長は、妻の韓鶴子現会長とともにアメリカへ渡り多くのビジネスを手掛けた。その資金源は日本からの献金で、実に4,700億円が持ち出された。文夫妻は、これら多額の献金により日本信者の家庭をつぶした資金をアメリカで投資したり、豪邸を建てたり、カジノで遊び回っていたという。仮にも宗教家を名乗る人物が賭博にうつつを抜かしていたとは笑止である。

 設立当時韓国国内では、スパイ機関の中央情報部(KCIA)と信頼関係を築き、その後首相になった金鐘泌局長の紹介で国内に信者を増やして行った。

 実は、文鮮明氏はアメリカで事業を行った時、脱税により有罪判決を受け収監されている。それを知った安倍元首相の祖父岸信介元首相が、当時のレーガン大統領に頼んで釈放してもらったとの噂もある。その文氏が1992年に来日した際、入管法の規定では入国が認められないのを超法規措置で入国を認めた。それに関わったのが金丸信自民党副総裁であり、岸元首相以来自民党と旧統一教会の関係はズブズブだったのである。安倍元首相の度重なる旧統一教会への賛辞は、とても一夜漬けで出来ることではなく長期に亘る強い信頼関係に基づいた行為だった。自民党は、旧統一教会を選挙の道具に利用し、小選挙区制になってからは票読みまでして、旧統一教会を差配していた。こんな悪質な疑似宗教団体を利用しながら、選挙でも有利に手配して非道なことを行ってきた自民党の悪質さも止めどもない。

 これほど非難されているカルト集団との長きに亘る懇ろな関係を、どうして自民党は世間に、また国民に対して今後一切手を切ると約束出来ないのだろうか。人の意見をよく聞くと自ら得意気に語った岸田首相が、「検討する」との言葉一辺倒で一向に思い切って断交を言えないのか。そのせいもあり、このところ岸田首相、及び岸田内閣に対する支持率が急激に低下している。毎日新聞社の世論調査によると直近の支持率は36%で1か月前の52%から16%も下がり、発足以来最低であるのに対して、不支持率は37%から54%に上がっている。岸田首相は、「検討」ばかりして、決断しないからで、一部には岸田内閣は「検討(遣唐)使」と皮肉られている。その岸田首相も今日まで夏休みを取っていたが、その間にコロナに感染したというおまけまでついた。昨日のブログに、日本人には「集団腐敗体質」が潜んでいると書いたように、総理大臣を筆頭に、特に政治家にその疫病が取り付いているようだ。

2022年8月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com