5399.2022年6月2日(木) エリザベス英女王在位70年記念式典

 今日イギリスのエリザベス女王が在位70周年を迎えられ、今日から4日間イギリス全土で「プラチナ・ジュビリー」と呼ばれる記念行事が行われる。今晩7時半から1時間半に亘りNHK・BSの生中継で放映されるのを興味深く最後まで観ていた。予定のパレードには、女王は健康上の理由から参加されなかった。軍楽隊によるタイプの異なるパレードや、最後にバッキンガム宮殿上空を通過した英空軍による70機の空中パレードも見事だった。流石にやることすべてが旧大英帝国らしくスマートてある。

 1952年王位継承の戴冠式が行われた時、まだテレビもなく中学生になったばかりだった私は、ラジオ中継を耳にして一種の興奮と憧れのような気持ちを抱いていた。日本から当時皇太子だった現上皇陛下が出席された戴冠式が、その後カラー化されて記録映画となり、映画館で鑑賞したことを懐かしく思い出す。

 父君のジョージ6世が崩御された時、女王はケニアを旅行されていてアバーディア国立公園内のツリートップホテルに泊まっておられたということから、この異色のホテルが一躍有名になり、女王が宿泊されてから20年ほど後に単身訪れたことがある。樹上のホテルから目の下を眺めると猪豚や他の野生動物が近くを彷徨っているのが見えた。まあ日本では考えられない場所のホテルによくぞ高貴な方が泊まられたものだと思う。

 アメリカの女優マリリン・モンローと同じ年で、今年96歳になられた寅年生まれの女王は、近年皇室内でさまざまな事件やスキャンダルに見舞われ、決して幸せな気持ちに満たされたわけではないと思う。それでもイギリス国民には、敬愛され、慕われ、国民の間では憧れと絆の象徴でもある。だが、今最も注視されているのは、国民からはやや敬遠気味のアメリカに住んでいる孫のヘンリー王子とメーガン妃の動向である。王妃がアフリカ系の家系で離婚歴があるとの理由で、英王室の一員としてはそぐわないとのイギリスのメディア攻勢から逃れるためにイギリスを脱出したことが、更に評価を下げた。それでも今回ヘンリー王子はメーガン妃と2人の子どもとともにイギリスへ帰ってきた。

 高齢の女王はバッキング宮殿のバルコニーでチャールス皇太子ら皇族方とともにパレードを見守っておられたが、そこにヘンリー王子の母ダイアナ妃の死の遠因でもあるカミラ夫人はおられたが、ヘンリー王子一家の姿は見られなかった。かつては次男坊らしい無邪気な行動が好意的に見られていたが、結婚後ヘンリー王子一家は、皇室に波風を立てるようになってしまった。女王の心労にならなければ良いがと思う。

 今日は久しぶりにイギリス王室の豪華なパレードをじっくり鑑賞することが出来た。

2022年6月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com