5397.2022年5月31日(火) 5月最後の日にうぐいすの啼き声

 今朝食事をしていた時、驚いたことにわが庭へ鶯が飛んで来ていきなり大きな声で「ホーホケキョ」と啼いた。今年は梅の花が咲いた2月の最盛期にも鶯は我が家へ立ち寄らず啼いてくれないと今年は諦めていたところへシーズン外れの5月末になって突然大きな声でさえずってくれた。他にも別の「ホーホケキョ」が聴こえた。更にミソサザイの鳴き声まで聞こえてきた。間もなく飛び去ってしまったが、今年は鶯の声が聞かれないと思っていただけに、鶯の啼き声が聞かれないオフシーズンになって「ホーホケキョ」に一瞬癒された気になった。

 昨日のブログに戦没者遺骨収集団のことを書いたところ、今朝の新聞に、今年はロシアのウクライナ侵攻もあり、シベリアの元日本兵の遺骨収集の見通しが暗いとの記事があった。

 実は昨日千鳥ヶ淵の戦没者墓苑で、身元が明らかにならない戦没者の遺骨を納める拝礼式が秋篠宮ご夫妻ご出席の下に行われた。私も1度だけ旧厚生省課長からこの拝礼式に出席するよう話があり、出席したことがある。拝礼式が行われたのは、コロナ禍の影響により実に3年ぶりのことである。

 毎年自然の風化もあり戦跡地でも遺骨取集は難しくなっている。太平洋戦争下に海外で尊い命を落とされた日本人兵を含む日本人の数は、約240万人になるが、その内半数近い約112万柱が戦没地に取り残されたままである。前記の通りロシア国内での遺骨収集が難しくなったが、旧ソ連では約5万4千人の戦没者がいて、その内約3万2千柱の遺骨が未だ収集されていない。1992年にシベリアとサハリンへ調査に出かけた時、ロシアでは比較的日本人墓地が整備されているとの印象を抱いた。ただ、それは遺骨が発見されたからそのように埋葬されたのであり、山野に放置された遺骨はそれこそそのまま晒されて自然になくなってしまったのかも知れない。

 2年間中止していた他の戦地の遺骨収集事業も、今年は中部太平洋地域については復活したようだ。まだまだ多くの英霊が戦地で眠っている。コロナ禍が収束したら1人でも多く、1日でも早く母国へ亡骸を帰還さ、懇ろに葬ってあげたいものである。

 さて、未だに燻っている安倍晋三元首相後援会が開いた「桜を見る会」の会計処理がまたキナ臭くなってきた。夕食会は2013~19年に開かれたが、世間で問題になってからコロナ禍もあって会は中止なっている。しかし、ホテルで開かれたその後の夕食会に参加した後援会有権者に対して後援会が補助金を出したことが問題になウヤムヤに決着をつけたが、政治資金規制法違反に問われて秘書が罰金刑に問われた。それでも安倍氏にはまったく傷がつかない。それが、ここへ来て2016~19年に夕食会参加者に参加費補填の他に、酒類を提供していたことが新たに判明した。しかもそれらの酒は、サントリー㈱が無償提供していたことが分った。安倍氏関連団体の収支報告書にはいつも通り寄付の記載はない。関連団体は安倍氏の後援会にあたり違法な寄付に該当する可能性がある。公職選挙法違反に当たる会費の補填、酒類の提供隠蔽など、これからひと悶着あるだろう。

 それにしても安倍氏は首相を辞めても、麻生太郎氏の財政健全化に対して、積極財政や軍備拡張を訴えるなど今も政界に隠然たる力を発揮するとは、何と世の中、世の人びとを騙す名人であることか。これこそ稀代の世襲政治家として身に着けた特技と言えよう。

2022年5月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com