5366.2022年4月30日(土) プーチン悪玉菌に感染者は迷惑

 驚いたことにロシアは、一昨日グテーレス国連事務総長が訪問している時を狙ったかのように、ウクライナの首都キーウにミサイルを放った。事務総長は当然のように怒りを露わにして「ショックを受けた。絶対に戦争を終わらせなければならない」と語ったが、はらわたが煮えくり返る気持ちだったろう。それにしても、ロシアのなりふり構わぬ行為はあまりにも非常識で失礼千万である。この乱暴な攻撃に対しては、世界中どこからも非難されるだけだろう。ウクライナは国内防衛作戦だけに執着して、ロシア領へ侵入しないので、ロシアは何の心配もすることなく手当たり次第にウクライナ領へ無差別攻撃を行っている。このキーウへのミサイル攻撃についても、昨日ロシア国防省は「航空機発射型の長距離精密兵器でロケット工場を破壊した」と事務総長の滞在などに一切触れずシャーシャーと状況を述べている。

 プーチン悪玉菌の言い分はいつも身勝手なものだが、ロシア政府機関もまったく悪玉菌に感染して、物事の善悪の区別がつかなくなっているようだ。現状を見ると早晩解決するのは難しく、このまま犠牲者が増え、物価は上昇し経済はいつまでも不況をかこつことになるだろう。

 プーチンの独り舞台で踊らされたロシア人が、アンチ・ロシアの世界的潮流によって気の毒な目に遭っている。今年に入ってからロシアの実業家何人かの不審な死が伝えられている。ガスプロム幹部の自殺や、妻子を殺害したうえで自殺した医薬品会社オーナー、それらの他にその影響はスポーツ界にも広く及んでいる。

 ロシアで開催される予定だった各種世界大会が、ほぼすべて中止されるか、会場を他の国に移転して行われる。直近では、来年ロシアで開催予定だった世界ユニバーシティ大会(旧ユニバーシアード)が延期されると同時に、連盟はロシア及びベラルーシの選手を大会から除外することを決めた。また、来年開催予定のロシア・アイスホッケーの開催権が剥奪された。その他にも国際スケート連盟がロシアとベラルーシの選手の国際大会への出場を禁止した。

 気の毒なのは、世界的にもトップ・レベルにあるロシアのフィギュア選手らが国外大会での出場が認められず、例年だとスケート・ショーへの招待参加により1大会当たり100万円単位で稼いでいた出場料が手に入らなくなったことである。このためスケート選手の中には国籍を変更しようとの声がある。これはロシアの新体操選手の間にも同じ動きが出ている。これらはすべてプーチン悪玉菌の繁殖により感染した人々の悲痛な叫びである。政治の世界だけに留まらないプーチン戦争の影響といえよう。

2022年4月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com