5356.2022年4月20日(水) ロシアが制裁に報復、借りた飛行機は返さない。

 4週間ごとに東京医療センター膠原病内科で採血してもらい、検査結果について岡野医師から説明を受けている。今朝の検査では、特に気になっている両手指の変形性関節症は症状としては良くなっていないことを報告したところ、これはリューマチ系というより整形外科系なので、リハビリを続けるようアドバイスされた。そしてずっと服用していたプレドニン錠は糖尿病に良くないので、これを止めて、他の2種類の薬だけにしましょうということになった。明日かかりつけの松本整形外科に報告がてらリハビリについてご相談しようと考えている。

 さて、狂った熊のようにロシアは、ウクライナへ攻撃の歯を剝き出しにしている。東部マリウポリを壊滅させるべく、1度は同地で戦っているウクライナ軍へ降伏を求めたが、ウクライナが拒絶し徹底抗戦を主張して、5月9日のロシア第2次大戦戦勝記念日の勝利宣言が難しくなったことから、再びウクライナ軍へ降伏を要求した。同時に東部ドンパス地方への本格的攻撃が始まった。このロシアの侵攻について、過日アメリカのバイデン大統領がロシアはジェノサイド(集団殺害)を冒していると厳しく非難したが、カナダのトルドー首相もジェノサイドと厳しく指摘した。

 先日国連でウクライナ危機を巡ってロシアの行動に非難決議を採択したが、当然のように安保理事会の常任理事国であるロシアは、自国への糾弾であるだけに即座に反対を表明した。しかし、これでは常任理事国であれば、いかに平和、民主化に反対する行為であっても他国が手を出せない仕組みになっており、かねてよりこの常任理事国の拒否権制度が理不尽な結論になるとの点から、制度自体に多くの加盟国から疑問が呈されていた。

 昨日国連本部でこの問題に関して協議が行われ、安保理事国が拒否権を行使した場合、その理由を国連総会で説明することを義務付ける決議案が、来週にも採決にかけられる見通しとなった。ただ、これが採決されたとしても、自国に有利な説明をするだけだったら責任を取らせる手段が講じられるのだろうか、疑問は残る。したたかなロシアが「ハイ 承知しました」と素直に従うとは到底思えないが、多少は前進したと言って良いのだろうか。

 戦争に絡んでロシアのあくどいやり方がいろいろ明らかになっている。そのひとつに、欧米の航空機リース会社がロシアの航空会社へ貸し出した航空機が返って来ない事態になっている。ウクライナ侵攻に対する欧米の経済制裁への報復措置としてロシア政府が、外国から借りたリース旅客機約400機を国外に持ち出すことを停止したためである。これはプーチン大統領自身が、先月外国の航空機を国内に留めて自国内で使用するという不条理な法案に署名しているという。これには欧米以外にも日本のリース企業も戸惑っている。同時に先月末には、ロシアの運輸相もリースした機体を返却すれば、航空機がなくなってしまうので、機体は返さないと語っていたというから国絡みで世話になったリース会社へ、恩を仇で返したということになる。

 また、今日こんな残念なニュースも入って来た。国際音楽コンクール世界連盟は、「エリザベート王妃国際音楽コンクール」、及び「ショパン国際ピアノコンクール」とともに世界の3大音楽コンクールのひとつである「チャイコフスキー国際コンクール」を連盟から除名したと発表した。これはロシア人ピアニスト個人を締め出すことではなく、ロシア政府の組織を排除するということである。数々の名曲を遺したチャイコフスキーも泉下でさぞや悔し涙を流していることだろう。

 とにかくここへ来て、ロシアは、約束も、義理も人情も捨てた本性丸出しで、化けの皮も剥がれ、3等国に成り下がったということだ。

2022年4月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com