5338.2022年4月2日(土) 物価上昇と高齢者サービスの低下

 戦地のウクライナの地名が、最近になって変更が取り沙汰されていたが、政府はウクライナ政府と話し合いの末、正式に一部地名をこれまでのロシア語からウクライナ語に変更することに決めた。

 首都キエフを「キーウ」とすることに抵抗はないが、原発事故を起こしたチェルノブイリが、「チェルノービリ」に変るという。「アベさん」から「スガさん」のように単純な似た者同士の変更なら楽だが、チェルノブイリは覚えるのに少々時間がかかりそうだ。その他目立った変更は、「オデッサ」が「オデーサ」へ、更にロシア文学によく登場する「ドニエブル川」を「ドニプロ川」に変る。これまでロシア語だったことを考えると、いかにロシアとウクライナが隣国として密接な関係になったかが偲ばれる。

 さて、昨日新年度に入って早々物価がかなり値上げされたようだ。特に日常必要品の食品が値上げされたことが家計を圧迫しそうだ。この他にもロシアへの制裁によりロシアから原油が入らなくなったことから、ガソリン代が大きく上がっている。この他にも電気代、ガス料金も大分上がっている。

 今までほとんど値上げをしなかった鉄道会社も新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、これまでにない厳しい経営を強いられていたが、それも限界に来たようで、鉄道運賃値上げに向けた動きが見られる。すでにJR西日本が一部区間の値上げに踏み切ると発表した。2019年消費増税分の値上げを実施したことはあるが、それ以外に1987年の国鉄民営化以来、JR各社は一度も運賃値上げを実施しなかった。それは他の私鉄各社でも同じで、鉄道運賃は上がらないものと信じられたくらい安定的だった。

 それが、今回のコロナによる打撃で、JRのみならず大手私鉄も運賃値上げを検討している。しかし、鉄道運賃は国民生活上大きな影響があり、国土交通省は簡単には値上げを認めず、認可制を取っている。最近の情報によると東急はすでに1月に値上げを国交相に申請し、来年3月から実施の予定であり、関西では近鉄も値上げを検討しているという。いずれ他の私鉄各社も追随するだろう。

 その他にもコロナによる影響ではないが、今年度の年金が0.4%引き下げられる。2年連続の引き下げである。若い世代が少なくなり、年金の原資の減少が懸念されるということから、有無を言わせず年金が引き下げられる。しかし、今年10月から高齢者医療費が値上げされるように、理由を単一的に捉えて国民に無理やり納得させようとしているだけで、もっと多角的に費用の捻出を考えようとしない。高齢者にとっては、日本は段々生活し難い国になっているように思える。

2022年4月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com