5321.2022年3月16日(水) 友人夫人の染織展を見学

 市川学園中学1年生時のクラスメートで、親しく交誼を重ねている同姓の近藤總さんの奥様好江さんが、染織展示会を日本橋三越前のコレド3で開催するとご案内をいただいていた。今日妻とともに会場を訪れ、奥様が創作されたひとつひとつの染織作品とその創作過程について、奥様から大変分かり易い説明をしていただいた。紬を染織するために植物から絞り出した汁を温めたり、冷やしたりしながら希望している色合いの液を取り出して繊維、或いは紙に染めるそうだが、その繊細な作業を丹念に続ける努力とご苦労は並大抵ではないと思う。

 この展示は、4日の東京新聞にも取り上げられた。「伝統工芸作品展」をはじめ、過去にいくつもの工芸展で度々授賞されておられるが、中でも2001年に授賞された、三越で開催された伝統工芸新作展では、当時天皇、皇后両陛下の前で授賞された作品が披露され両陛下にも鑑賞していただいた。その技術とセンスは、昨日や今日に習得されたものではない。元々女子美大図案科で学ばれ、グラフィック・デザイナーとして活躍されていた。夫君の近藤さんも武蔵野美大出身で、デザイン会社を経営し、商業的な広告などで数々の賞を授与されているし、「プレイボーイ」誌の表紙画を飾ったこともある。夫妻揃って芸術家として活躍中であり、制作される便箋など私的な作品などでもしばしば感服させられている。ご夫妻揃って益々ご活躍されることを祈念している。

 近藤さんとは、お互いに後期高齢者であるが、歩く道は違えども今後とも年齢などに捉われず、切磋琢磨して前を向いて歩んで行きたいと願っている。

 さて、ウクライナ情勢は今日も慌ただしい。昨日ロシア国営テレビ画面に「戦争反対」のプラカードを掲げて登場した女子職員が、その後警察によって身柄を拘束された。しかし、厳しい処分が課せられるかと思いきや、その日の内に罰金3万ルーブル(約3万円)で保釈され、今後裁判にかけられるようだ。ロシア軍の激しい攻撃が続く東部マリウポリでは、電気、水道、ガスが2週間も止まったままで、病院では患者が増えて薬品が不足している。死者も増えて公園には集団墓地が掘られ、死者が埋葬されている悲劇的な状況にあるという。

 そこへ今日アメリカ連邦議会では、ウクライナのゼレンスキー大統領が上下院議員を前にリモートによる演説で、アメリカへの支援に対する感謝と引き続き支援をお願いした。これはNHKで生中継されたが、演説を終えると拍手喝采だった。すでにイギリス議会でも演説を行っているが、日本政府に対しても同様に、ウクライナ政府から国会でゼレンスキー大統領の演説を動画で映し出してもらえないかと打診があり、与野党ともに前向きな対応で応じる意向のようだ。。

 日本の報道はとかく西側の立場に傾き過ぎるきらいがあり、もう少し中立的立場で報道すべきとの声は多いが、このゼレンスキー大統領の演説は、中立云々よりもロシアにより国際法無視の暴挙で戦場化された被害者ウクライナの実態から考えれば、演説をすることを拒否する理由はどこにもないと思う。われわれ日本人が、ロシアのウクライナ侵攻に関心を抱いている立場上からも、セレンスキー大統領の考えを正面から受け止めたいと思う。

 さて、そろそろ就寝しようと思っていた矢先の夜11時34分、突然大きな揺れがあった。かなり長い間に亘って揺れ続け、慌てて雨戸を開けた。地震速報によると福島県沖を震源地とする震度6強の揺れで、東京都内でも震度4と公表された。寝室の飾り物が大分落ちた。本当に自然災害はいつ襲って来るか分からない。怖いものだ。

2022年3月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com