5314.2022年3月9日(水) 「特別展ポンペイ」を鑑賞

 今年1月から上野の東京国立博物館で開催されている「特別展ポンペイ」を鑑賞に出かけた。当初はゼミの友人が一緒に見学すると言っていたが、最近になって体調が勝れないから、残念ながら見学出来ないと連絡があったので、結局ひとりで鑑賞することになった。入場券の購入に並び、館内へ入っても新型コロナウィルス感染防止のため入場者数を規制しているせいで、再び並んで待つことになった。

 ポンペイはこれまで何度も訪れている。特に長年に亘り旧文部省の海外教員研修団のお世話をしていたので、ローマには何度も訪れており、先生にとってはローマへ行くならナポリとポンペイをセットで寄るのがひとつのパターンになっていた。そんなわげで、ポンペイの雰囲気は感覚的に分る。現地ではA.C.79年にヴェスビオ火山が噴火して、破壊された旧跡の中を随分歩いたが、あまり文化的な価値のある埋蔵物にはお目にかかれなかった。それが、特別展では廃墟の中から取り出された文化的な遺品ばかりを展示しているので、現地を観光した時にはほとんど見ることがなかったような貴重な文化財が並べられている。特に、土に埋もれていた多くの壁画、硬貨、パンや豆などの食物、ガラス製品、等々の精巧な出来栄えにはすっかり魅せられた。日本の1円貨ほどのサイズの金貨や銀貨が、細かく彫刻されているのには感服した。これらの品々は、現地でもおいそれと見られるものではない。何せ2千年も昔の考古学的価値のある展示物ばかりで、2時間足らずで見学してしまうのは惜しいと思っている。

 久しぶりの外出で気持ちも晴れた。今年に入ってから電車に乗ったのは、まだ今日が3度目である。かつて鉄道員だったことを考えると、以前にはまったく想像もつかないことである。当分こんな状態が続くことだろう。新型コロナウィルスさえ流行しなげれば、芸術展などをもっと楽しむことが出来ると思うとコロナが恨めしい。

 来週も友人の奥様の染織展を妻と見学する予定である。染織についてはまったく素人であるが、妻が興味を持っているので、コロナ禍ではあるが、楽しみにしている。

 さて、そのコロナは、日本では少し落ち着いてきているが、今日大統領選挙投票日の隣国・韓国では最近になって急速に感染者数が増えている。昨日は、34万人が新規に感染し、この1週間の平均でも1日当たり24万5千人を記録している。日本が昨日5万4千人で、1週間平均で5万9千人である点を考えると少々多過ぎるのではないかとの印象である。大統領選は伯仲戦で盛り上がっているようだが、今晩遅く結果が判明する。大統領になっても、当面コロナ対策が大きな仕事になるだろう。

2022年3月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com