5304.2022年2月27日(日) 泥沼にはまったロシア・ウクライナ戦争

 風は少々あったが、空は晴れて気持ちの好い陽気に駒澤公園巡りをした。公園南口に1本だけ植えこんである河津桜の開花の様子を探りに行った。遠くから見るとまだ蕾だと思っていたが、近づいてよく見てみると1枝だけいくつか桜が開花していた。この様子だと来週には満開になるのではないかと思う。一方、毎年2月には開花するわが家の梅の花が、相変わらずまだ蕾のままである。これでは鶯の「ホーホケキョー」の鳴き声もまだお預けということだ。

 さて、「首都キエフ 市街戦―退避10万人、死者198人に」昨日に続いて今朝の朝日新聞の一面トップ見出しである。今日も朝からメディアはウクライナ情報が溢れている。ロシアが一般市民には攻撃しないと語っていたが、首都キエフの高層住宅へロケット弾を撃ち込んで大勢の市民が犠牲になった。この勢いでは間もなくロシアがキエフを制圧して、ゼレンスキー政権を崩壊させるのではないかと心配され、同時にプーチン大統領の強引な軍事作戦に対して手の施しようがないと各界各層で匙を投げた感があったが、ここへ来て若干雲行きが変わって来た。

 北大西洋条約機構(NATO)同盟国の間でロシアへの対決姿勢が見え出したことであり、同時にロシア同盟国のカザフスタンがロシアによるウクライナへの軍隊派遣を拒否したことである。ロシアに対する経済制裁については、アメリカも二の足を踏んでいた国際的な決済ネットワークであるSWIFT(国際銀行間通信協会)から新たにロシアを排除することを決めた。ロシア銀行にドルの使用を認めないことであり、これによってロシアは、1991年旧ソ連崩壊時に起きた金融危機より遥かに劣悪な経済状態が考えられる。更に、ロシア国内にも今までは考えられもしなかった反プーチン・デモのような動きが、少しずつではあるが現れて来たことである。また、世界的にもロシアを非難、排除する動きが現れて来た。すでに国際オリンピック委員会(IOC)など、国際的スポーツ団体がロシアで開催予定の大会を他国開催に変更したり、中止にしている。現在開催されているサッカー・ワールドカップのヨーロッパ予選準決勝戦にロシアが勝ち残っているが、他の3カ国がロシアとの対戦を拒否すると発表した。また、ロシアの科学者、ジャーナリストらが「このままではロシアは世界から孤立する」と反戦書簡を発表した。プーチン大統領自身も、最近の健康状態と国内で支持率が下がっていることに焦りを感じていたらしい。正に内憂外患である。

 時折伝えられるウクライナ情勢を考えると、ロシアの激しい攻撃にウクライナの各都市は防戦にかかりきりのようで、ロシア国防省はウクライナ軍の施設821か所を破壊したと言いながら、自軍の犠牲者を公表していない。ウクライナ大統領府は、ロシア軍3,500人が死亡、200人を捕虜にしたと公表している。今後の停戦は、ゼレンスキー大統領が申し込んでいる停戦交渉次第だが、ロシア軍はウクライナ軍が武器を放棄しない限り停戦交渉には応じないと回答している。果たしてこの結末はどうなるのだろうか。ロシアは世界中から非難され、泥沼にはまり込んでしまったかの感がある。プーチンも早く目覚めないと自らはもちろん、ロシア自体が世界中の嫌われ者になって、行き場がなくなるのではないだろうか。

2022年2月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com