5402.2022年2月25日(金) すわっ!第3次世界大戦勃発か?

 ロシアのプーチン大統領が当初遠慮しながら発言していた言葉とは裏腹に、ウクライナへ侵攻するロシア軍の行動はすさまじいばかりだ。プーチン大統領はアメリカが軍隊をウクライナ国内に派遣したら「核戦争」になると言い、初めて「核戦争」という恐ろしい言葉まで使った。現在の状況は、今からちょうど60年前に勃発したキューバ危機以上の緊張感を強いられる。あの時は、ソ連のフルシチョフ首相が、キューバへのミサイル持ち込みを直前になって取り止め、アメリカのケネディ大統領が海上封鎖を解いて事態は進展せず終息に向かった。プーチン大統領には、当時のフルシチョフ首相やケネディ大統領の賢明さは持ち合わせていないようだ。非常識な言動が多いトランプ前大統領だけが、ウクライナの2地域独立を「プーチンは賢い」と持ち上げたくらいプーチンを買いかぶっていた。冗談にせよ、かつてアメリカの大統領だった人物が安易に言うべきことではない。この辺りが彼の間抜けな一面だ。

 それにしても現地ウクライナの社会情勢を伝える映像を観ていると、まるで戦時下のようだ。首都キエフでは多くの市民が地下鉄駅に肩を寄せ合って避難している光景は、幼いころ戦時下に房州で岩窟のような防空壕へ避難したことを思い出す。また、ベトナム戦争中に首都サイゴンで感じた背筋の凍るような緊張感は、真っ平ご免である。とにかく戦争のイメージは暗く恐ろしいばかりで、気持ちが落ち着かない。

 ロシア軍は首都キエフへ向かって進軍しているようだが、西側の報道でもまもなく首都は陥落するだろうとの見方だった。今回の侵攻事件では、ロシアの行動を諫めようにも正面向かってロシアと向き合おうとの気持ちはどこの国にもない。ロシアが「核」を後ろ盾に脅しをかけるので、腰が引けてしまうのだ。ウクライナを助けるために欧米からロシアに対して戦斗を仕掛けることはない。こうなるとウクライナは最早ロシアの手に落ちたと言えるようだ。それでもロシア国内で数少ないロシアの良識ある国民は、戦争に反対してデモを行い、身柄を拘束されたり、名のある退役軍人会会長が、政府の行動を批判したり、プーチン絶対とされる国内にも、プーチンが恐れる反プーチン派が少しずつ現れるようになった。現状では、第3次世界大戦は火ぶたを切ることなく、ウクライナはロシアの属国となるのではないだろうか。アメリカを主とする対ロシア制裁は、とてもロシアの死命を制するというところまでは行かない。これから対ロシア外交が難しくなる。
 さて、今日3回目のワクチン接種を受けた。予約時間より早めに会場へ行ったが、すぐ対応してくれ、大分早く終えることが出来た。3回目ワクチン接種はかなり遅れて、岸田政権の対応について批判が出ていたところだが、最近早くなった。3日前には3回目のワクチン接種者は9.7%でしかなかったが、一昨日時点で、16.5%にまでなった。国内の新規感染者割合は、徐々に少なくなっているが、まだ新型コロナウィルス終息の見込みは立っていない。先日妻も3回目を済ませたので、これで一安心というところだ。後は、新規感染者がこのまま減って晴れて終息の日を迎えたいものである。

2022年2月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com