5397.2022年2月20日(日) 北京冬季オリンピック盛会裏に閉会

 今日17日間に亘って開催され、91カ国が参加した北京オリンピックが閉会となった。日本チームは金メダル3つを含む18個のメダルを獲得して冬季オリンピック史上最大の獲得だった。尤も大会ごとに競技種目が増えるのだから、ある程度メダル獲得数が増えるのも予想されることである。

 今日最後の種目である女子カーリング決勝戦が行われたが、そのカーリングについて気にかかったことを取り上げてみたい。決勝戦は日本とイギリスの間で行われたが、日本はこれに敗れて銀メダル受賞となった。しかし、決勝戦までの足取りを辿ってみるとよくぞここまでと感嘆する。

 このカーリングというゲーム自体がよく分からないが、参加した10か国の力が拮抗していたのか、その本当の力量というのがとんと分からない。総当たりの予選リーグが行われて、日本は5勝4敗だった。これで運よく諦めていた決勝トーナメントへ駒を進め、予選で敗れた予選8勝1敗のスイスに勝ち、また同じく予選で5勝4敗だったイギリスと戦い敗れた。結果的に合計7勝4敗のイギリスが金、同じく6勝5敗の日本が銀メダルとなり、予選で唯一スイスを破ったスウェーデンが3位決定戦で再びスイスを降して銅メダルを獲得した。結果的に予選リーグを8勝1敗の断トツ1位だったスイスがメダルを逸し、やっと勝ち越した日本が銀メダルとは、因果なことになった。それでも日本チームの試合ぶりは海外で大変好評だそうだから、これも銀メダルに貢献したと言えるかも知れない。有終の美を飾ったと言えよう。あっぱれ!と言ってあげたい。

 北京大会は、ジャンプの高梨沙羅選手が失格になるなど、マイナス面もあったが、全般的には選手も実力を発揮することが出来たし、海外から日本チームを見る目は温かいものがあった。

 一番悔やまれることは、スケート女子フィギュアでROC(ロシア・オリンピック委員会)のカミラ・ワリエワ選手のドーピング問題である。15歳の一人前でない少女が、自分の判断で薬物を服用したとはとても信じられない。これまで度々繰り返されてきたロシアという国の国家ぐるみのドーピングが、才能ある少女を切り捨てたのだ。世界のスポーツ界は、毎度懲りないロシアに対して当分参加を締め出すような厳しい処分を課さないと、この悪弊はいつまで経ってもなくならないだろう。

 さて、夜閉会式が行われた。習近平・国家主席夫妻出席の下で、中々カラフルな会場内で選手入場が行われた。その後、珍しいことに今日行われた男女クロスカントリーの表彰式が行われたが、男子の金、銀メダリストはROCの選手だった。ロシアは制裁を受けて国として出場出来ないため、ロシア国歌演奏は行われない。代わりに演奏された曲目は、チャイコフスキーの♪ピアノ協奏曲第1番♪だった。好きなクラシック曲なので、軍歌調のロシア国歌よりよほど良い。素晴らし演出の中でセレモニーは終わった。来月4日から冬季パラリンピックが開催される。取り敢えず、問題点はあったが、競技はすべて無事終了した。

 これから2年後にパリで夏季大会が行われ、次回冬季大会は4年後イタリア・アルプスの山中コルチナ・ダンペッツォで開かれる。2003年6月に訪れてあまりの素晴らしいアルプスの景色に魅せられ仰向けに寝転んで青空を見上げていたものだ、あの地で2度目のオリンピックが開催されるとなると感慨無量である。その時は87歳になっているが、元気にテレビを観ていられるだろうか。

2022年2月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com