5395.2022年2月18日(金) 北京オリンピックの話題いろいろ

 今日は北京オリンピックで目についたことを書いてみたい。いよいよ大会も終盤を迎えて競技もヒートアップしている。特に昨日は日本人選手の活躍も期待されていた女子フィギュア・フリーで、ROC(ロシア)のエースであるカミラ・ワリエワ選手の演技に注目が集まっていた。ドーピング事件で醜聞の俎上に上っていた彼女は、3日前SP(ショート・プログラム)で断トツ・トップだったにも拘わらず、この日フリーで5度も転倒し、総合で首位から4位に落ちメダルを逸してしまった。これで日本の坂本花織選手が4位から3位に繰り上がり銅メダルを獲得することになった。問題は、普通ではとても考えられないワリエワ選手の度々の転倒が、彼女の精神的ショックばかりではなく、滑走後に彼女を厳しく叱責したコーチの無情な態度や、ドーピングに関するロシア関係者の対応などが影響を与えたのではないかと詮索されている。この結果について、バッハIOC会長も批判しており、今後に尾を引くことになるだろうとの声が強い。

 その一方で日本は、女子スピード・スケート1000mに出場した高木美帆選手が今大会4つ目のメダルを「金」で飾ったことや、男子ノルディック複合団体で28年ぶりの銅メダルを獲得したことが高く評価されている。

 この他に興味深いことがあった。名古屋市内に住む千葉の小学校時代の友人から、先日珍しいメールが送られて来た。彼が商社で台湾に駐在していたころの部下だった何さんと仰る方の息子さん(ホーピンレイ選手)が、この北京大会開会式で台湾チームの旗手を務め、アルペン・スキーの回転競技に出場するという連絡だった。元々台湾ではほとんど雪は降らず、スキーはメジャー・スポーツではない。今大会の回転競技には活躍が期待される日本選手もおらず、テレビでは放映されなかった。その回転レースは一昨日行われ、残念ながらホーピンレイ選手は1回目で転倒し途中棄権という結果に終わった。しかし、台湾の選手がスキーで出場すること自体が珍しく、昨日の朝日新聞スポーツ欄に写真入り五段記事で大きく報道された。父親は日本に留学していた関係で、日本企業に勤務し、息子も度々野沢温泉で練習していた。今大会は無念の棄権という結果になったが、23歳の息子ホーピンレイ選手は、次回開催のイタリアのコルチナ・ダンペッツォ大会へ意欲を燃やしているという。

 コルチナ・ダンペッツオと言えば、1956年に冬季オリンピックが開催され、奇しくも日本の猪谷千春選手が、ホーピンレイ選手と同じ回転競技で3冠王オーストリアのトニー・ザイラー選手に次ぐ銀メダルを獲得したことで、日本でもよく知られている山紫水明の地である。2003年6月にこのアルプスの景勝地を訪れた時、ロープウエイの駅に猪谷選手の偉業を記念した日の丸がへんぽんと翻っているのを目にして誇らしく思ったものだ。ホーピンレイ選手にもイタリア・アルプス山中に五星紅旗ではなく、青天白日満地紅旗を掲げてもらいたいものである。それにしても国境を超えて今も昔の仲間と交流している友人の交友関係には「あっぱれ!」を呈したい。

 さて、新型コロナウィルスに関する好ましくないニュースが入って来た。オミクロン株が猛威を振るっているが、今日第2のオミクロンと言われるステルス・オミクロン(オミクロンBA.2)による市中感染が東京都内で初めて確認されたと、小池都知事が公表した。また、嫌な予感がする。

2022年2月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com