5394.2022年2月17日(木) 疑似社会主義国、中国・ロシア・北朝鮮の強権政治

 北朝鮮にとって今年は「偉大な年」だそうである。その理由は、昨日が金正恩・朝鮮共産党総書記の父・金正日の80回目の誕生日に当たり、4月15日が祖父・金日成の110回目の誕生日でもあるからだそうだ。こうして全国民を3代に亙る金一族への忠誠を求めることによって金正恩総書記に対する尊敬と服従を強めて、金正恩体制を盤石なものにしようとの企みである。テレビ放送を通じて金正恩の意思が国民に伝えられた。「対米強硬路線の全面対決により連戦連勝を続けている」との身勝手な言い分にしてデマである。いかに出まかせを言おうとも北朝鮮の経済は沈滞するばかりで、底辺の国民はひもじい生活に苦しんでいる。こんな金正恩体制を崩壊させなければ、いつまでも国民は救われないだろう。

 ウクライナを巡る問題ではロシアの独裁権力者プーチン大統領のひとり相撲が、ロシアと米欧諸国との間で危機一髪の状態をもたらしている。今日は、ロシアがウクライナ周辺のロシア軍を一部撤退させたと伝えるや、即座にアメリカのブリンケン国務長官は、それはウソで、むしろ国境周辺にロシア軍部隊が7千人に増強されていると反論する有様である。ここにも金正恩総書記と並ぶ独裁者の前後の見境がない言動が見られる。

 同じ社会主義を標榜しながら、実態はその正反対の覇権国家である前記2カ国に加えて、習近平が君臨する中国も同じような考え方と行動で、一帯一路政策を餌にアジアの途上国を手なずけつつ、新疆ウィグル自治区のウィグル族を弾圧したり、香港を一方的に中国化したり、南シナ海で公海を自国領土化して、その行動は傲岸不遜であり国際社会から厳しい非難を浴びている。

 日本に関しても最近身勝手なニュースがある。昨年12月中国国内で50歳代の男性が、スパイ容疑で身柄を拘束された。それとダブるような暗いニュースが今日伝えられた。それは2015年にスパイ容疑で拘束されていた70歳代の日本人男性が、死亡したという悲報である。日本政府が度々中国政府に対して身柄を解放するよう要請していたが、その都度無視され、今日最悪のニュースとして伝えられた。理由も分からず、目をつけたら有無を言わせず身柄を拘束し、どこへ連れていかれ、拷問されたのかどうかも全く分からない闇のような中で殺戮されるのである。今日拘束された男性の身柄も危険に晒されている可能性が高い。正式な国のルートで抗議したり、解放を求めてもまったくけんもほろろの対応である。中国は密室政治の国である。

 中国、ロシア、北朝鮮で独裁者が国家を牛耳っている限り、これら3カ国の国民は自由と言動を抑圧され安心して生活することは出来ない。1日も早く彼ら悪代官3人が権力の座から去り、今のデタラメ社会主義国家を一旦崩壊させて、新たに民主主義国家として出直さない限り、3カ国国民はもちろん、それ以外の外国国民も安心して生活することが出来ない。

 怖いのは、ひとりの人間に権力を集中させて、その人物に思いのまま国家を支配することを任せてしまうことである。どうしてそうなってしまったのか。その点で幸い日本には現在そのような心配がない。中国。ロシア、北朝鮮に生まれなくて良かったとつくづく思う。

2022年2月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com