5393.2022年2月16日(水) 憂鬱になる強力なオミクロン株

 今日妻が3回目のワクチン接種(ブースター)を終えたので、取り敢えずホッとしている。3月に世田谷区の接種を受けることになっていたが、このオミクロン株の流行で1日も早く接種したいということから、大手町で行われている自衛隊大規模接種会場の接種を電話で申し込んだところ、幸運にも予約することが出来て今日接種を終えた。私は25日に世田谷区の接種会場で接種する。一昨日時点でブースターを終えた人は、全国でまだ9.5%しかいない。2回分終えた人が79.5%もいるのに比べると随分遅れている。

 ついては、新型コロナウィルスの一向に衰えない勢いを考えて、ふっとこんなことを妄想した。今から約2億1千年~1億4千年前の中生代ジュラ紀に、地球上に生存していた恐竜類がこの地球上から姿を消してしまった。その最有力の原因は、隕石が地球に落ちてすべての生き物が死滅したとされている。私の妄想では、ひょっとすると今流行りのコロナのような病菌が恐竜世界に巣食って蔓延し、すべての恐竜を死に追いやったのではないかと考えている。古代に自然界の処方薬があったわけではなく、逞しかった恐竜も病には抗しきれなく、息絶えたのではないか。

 人間社会にも人類破滅になりそうになった前例がある。14世紀ヨーロッパに流行し、全世界人口の1/4に当る5千万人が命を落とした黒死病と呼ばれたペストや、100年前に3百万人もの犠牲者を生んだスペイン風邪も、何とか医学の進歩に伴う風邪を駆逐する新薬の開発があったからこそ、人類は危機を切り抜けて生き延びることが出来たのではないだろうか。

 今の世の中では、医学の発達が著しい。後から後から新薬が開発されコロナにも対処している。しかし、その近代医学の知識をもってしても完全にコロナを封じ込むことが出来ていない。医学の力を上回るようなオミクロン株を凌ぐほどの強い病原体がこの地球上に徘徊しているのではないか。そして恐ろしいことに、新薬を開発するスピードを超えて病原体が強力になり、この地球上で病原体が暴れ回り次々と生き物の生命を奪って、ついには生物が地球上に生き残れない事態になるのではないかと危惧している。

 実際今日人間としての生きる楽しみが奪われつつある。況してや余生が残り少なくなったわれわれ後期高齢者にとっては寂しく深刻である。狭く小さい社会に閉じこめられたような日常である。

 実は、1年前辺りから資料も取り寄せ長編ドキュメントに取り組んでいるが、意気込みが少々弱くなったうえに、根気がなくなったように感じている。依頼される短いエッセイや、コラムは割合すぐにもペンを執るが、じっくり構えて挑戦する長編には、気力がやや萎えたような気がする。ほとんど家の周囲しか出歩かず、話し相手も妻だけになり、読書量も落ち、かつての自分とは随分変わったと思っている。

 今上野の東京国立博物館で開催されているポンペイ特別展は、ぜひとも鑑賞したいと考えているが、オミクロンを警戒して出かけられない。もうひとつ3月に開催される友人の奥方の染織展示会も出かけようと思っているが、現状ではどうなるか分からない。しかし、ポンペイ展は気分転換の絶好の機会でもあるので、鑑賞して脳にフレッシュな空気を採り入れたいと思っている。

2022年2月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com