5388.2022年2月11日(金) 建国記念日について学ぼう。

 今日は建国記念日である。しかし、メディアでは日本選手が金メダルを獲得した北京オリンピックと、拡大する新型コロナウィルス、緊迫のウクライナ情勢に時間を取られて建国記念日については、知る限りまったく取り上げられなかった。今日天皇、皇后両陛下が神武天皇陵へ参拝されたが、テレビでは伝えられなかった。報道についてはいろいろあるだろうが、日本の歴史的1日を伝えるだけで充分なので、せめてその歴史的史実だけでも記念日に際して報道したらどうかと思う。かつては紀元節として国を挙げて国民が祝い、戦後も国の歴史的な1日を祝福して欲しいと国がわざわざ国家の祝祭日制定した1日である。この祭日はどういう1日であるか、子どもたちにも分るように伝えることは大切なことであると思う。今のままでは、小学校で教師が教えない限り、子どもたちは今日がどういう祝祭日なのかを知らないまま卒業していくのではないかと心配である。

  ミクロネシア連邦ジョン・フリッツ駐日大使からいただいた今年のカレンダーには、今日2月11日にはきちんと「NATIONAL FOUNDATION DAY」と朱文字で書きこまれているほど外国からも認められているのだ。ネットでは約10分間神宮前通りの奉祝パレードを観ていたが、コロナ禍の中でお神輿をトラックで運びながら行進して道路脇では、大太鼓を打ち鳴らして迎えていた。

 思い返せば、昭和20年4月に房州勝山町(現鋸南街)の国民学校初等科へ入学し、8月に終戦を迎えた。まだGHQから廃止の発令がなかったために、翌年と翌々年の今日は、紀元節を祝う祝典が学校内でも行われた。幼少ながらも当時の厳粛な空気は覚えている。そして意味も分からず紀元節の歌を唄ったことも覚えている。

 

 ♪雲に聳ゆる高千穂の 高峰おろしに草も木も

   なびきふしけん大御代を 仰ぐけふこそ楽しけれ♪

 

 神武初代天皇が即位したのが、今から2682年前の今日2月11日と言われ、日本国の肇とされている。象徴天皇として国は天皇、皇后の存在を憲法上に規定している日本としては、今日制定されている建国記念日を疎かにすべきではないと思う。旧暦の四大節と呼ばれた四方拝(元旦)、紀元節、天長節、明治節に歌われた祝歌の中でも、元旦に歌った♪年のはじめの ためしとて~♪と、紀元節に歌った♪雲に聳ゆる 高千穂の~♪は、今もメロディーと部分的な歌詞を覚えている。それほど幼い子どもの脳みそに入っているのだ。右翼的とか、保守的ということではなく、少なくとも半国営のNHKなどは、今日の日を機会に正しい日本の歴史と現状を正確に子どもたちに伝える義務があるのではないかと思う。

 さて、昨日の朝日新聞に「抗議のミヤンマー選手 両親『勘当』」という記事があった。ミヤンマー・サッカー代表チームの一員として来日中にクーデターを起こした国軍に抗議して帰国を阻み、難民認定された選手に対して、両親が8日付ミヤンマー紙を通じて勘当を言い渡したというのだ。国軍はこういう卑劣な手を使ってまでして、反軍的抵抗運動を抑圧しようとしている。親とも思えない父母の残酷な発言は、とても親の本心とは思えず国軍に勘当を強いられているものと思う。相も変わらず国軍はこうした弾圧をあらゆる階層の人びとに強いているのだ。今だに国軍が独裁的な暴力を振るっているが、いつになったらミヤンマー国民に春はやって来るのだろうか。

2022年2月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com