5387.2022年2月10日(木) 待望の雪が降った。

 朝起きて雨戸を開けたら銀世界とはならなかった。ただ、小雨が降っていたので芝や苔には程よいお湿りではなかったかと思う。最近は観測機器や観測技術が発展したせいか天気予報の精度が急速に高まって本当に頼りがいがある。予報では今日昼ぐらいから雪が降り出すと発表されていたが、本当に昼前から雪がちらつき始めた。小雪なので積雪というほどではないが、延々と降り続いている。この様子から察すると明朝までには銀世界になりそうだ。庭の植木にも雪がかかり風情が出て来た。

 それにしても前記の通り近年気象予報士が説明する天気予報の精度が高まったことには、驚くばかりである。学校で初めて天気予報について学んだのは、中学1年の時だった。物理と化学を一緒にしたような「物象」という授業で、ラジオから聞こえてくる全国各地のミリバール(現ヘクトパスカル)を書き留めて等圧線で結び、低気圧を特定して予報を行ったが、今では宇宙衛星からカメラで雲を撮影してその移動スピードを時系列的に大きな気象の流れを掴んで予測しているらしい。確かに雨雲をまるごとキャッチしてその流れを予測することになれば、確実性も高まることだろう。中学時代には宇宙の気象衛星なんて想像もしていなかったので、科学の進歩・発展には驚くばかりである。

 さて、オミクロン株の流行で益々勢いを強めている新型コロナウィルス感染者数が、世界で4億人を突破したという。相変わらず断トツトップのアメリカでは7,700万人の感染者が記録されている。日本の約20倍である。今アメリカは国内にコロナ禍を抱えながら、対外的に大きな問題も抱えている。EU諸国とともに、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟問題でロシアともめていて、ロシアはベラルーシと軍事演習を始め、ロシアのウクライナ周辺へ軍隊を集結させている。これに対してアメリカも先日3千名の米軍部隊をEUに派遣したところだ。ロシアはEU諸国に天然ガスをパイプ輸送で供給しており、EUは一旦事が起きれば、ロシアが天然ガス輸送を停止することを恐れている。その危機に際して、アメリカやEUから石油輸入国である日本が液化天然ガス(LNG)の融通を要望され、承諾してEU諸国へ余裕分のLNGを供給することを昨日萩生田経産相が発表した。

 そもそも日本の電力供給は、火力発電が76%で、その内39%がLNGに頼っている。そしてそれらは、すべて産油国から輸入しているのだ。日本にはLNG在庫に余裕があるわけではない。それにも拘わらず、ロシア軍のウクライナ侵攻を緊急事態と受け止め日本の使用分を手元に残して、余裕分の一部をEUに提供することに決まった。遥か遠いウクライナの危機が極東にまで及んできたということである。

 北京オリンピックでは、今日注目の男子個人フィギュア決勝が行われ、3連覇を目指した羽生弓弦選手は、ショートプログラム(SP)の跳躍失敗が響き4位に留まったが、初出場の鍵山選手が銀メダルを、宇野選手が前大会の銀に続き銅メダルを獲得した。

 ただ、先日の団体フィギュアで金メダルを獲得したロシア・オリンピック委員会チームのワリエワ選手にドーピングの疑いが噴出し、ワリエワ選手が失格する可能性が考えられ、表彰式は行われていない。仮に失格だとすると銅メダルの日本は銀メダルに繰り上がることになる。スキー・ジャンプの高梨沙羅選手のスーツ規定違反による失格といい、今大会は競技場外でのトラブルが気になる。

2022年2月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com