5346.2021年12月31日(金) いよいよ除夜の鐘が

 いよいよ今年も押し詰まった。過ぎ去って見れば本当に1年は早い。今年も昨年同様、東京オリンピックこそ成功裡に開かれたが、コロナ禍に明け暮れパッとしない1年だったと言えよう。コロナも一時は下火になったかと思い、やれやれと思った矢先に、あのオミクロン株が流行り出し収束に向かいつつあった新型コロナウィルス感染が再びぶり返してしまった。もうそれほど長くもない余生を、この2年分損したような気持ちになって仕方がない。

 世界的に拡大しつつあるコロナは、相変わらず感染者、死者ともにアメリカが断然世界1である。一昨日29日には1日に48万余人の感染者を、過去3日連続で40万人を超したというから驚異である。これでは怖くて外を歩けない。ヨーロッパでもフランスで1日20万人を超えたり、イギリスでは18万人超、イタリアでも10万人の感染者を出している。それが不思議なことにコロナ発症地である中国のコロナ感染者が随分少ないことである。ジョンズ・ホプキンズ大学の資料によれば、中国では、9月14日以来3か月半の間に1人の死者も出ておらず、感染者も7千人程度である。欧米で1日何万人もの感染者が出ているのに、世界最多人口を抱える中国で1日60人程度の感染者しか出ないとはとても信じられない。コロナ封じ込め成功の明るい情報を流すことによってイメージアップを狙っているとしか考えられない。これだから中国への信頼感が年々失われていくのだと思う。

 さて、私にとって今年最大のニュースは、やはりかつて人間的にも、業務的にも関わりのあったミヤンマーにおける国軍の政権奪取クーデター発生である。ミヤンマーの現状は、益々悪化して国際社会から経済制裁を受けているが、それが国民の生活を益々追い詰めると同時に、コロナも感染が拡がっているようだ。ミンアウンフライン国軍司令官は、2023年に民主的な総選挙を行うと公言したが、それすらアウンサンスーチー国家顧問、民主派議員らを排除したうえで行うもので、公正中立に行われるとはとても考えられない。

 その他に、気にかかる世界情勢は、アメリカが放棄したアフガニスタンの混乱した政情と社会情勢、女性の抑圧である。更にロシアと中国の人権抑圧行為である。

 この1年間に冥界へ旅立った知人、友人が今年は例年になく多かった。特に、八木哲郎「知的生産の技術研究会」会長が5月に亡くなられたのは、ショックだった。6歳年長だったから今生きておられれば、89歳になられる。かれこれ半世紀近く親しくご厚誼をいただいた。会長は、会の機関誌「知研フォーラム」の編集、発行を一手にされていただけに会としても失ったものは限りなく大きい。2つの拙稿を同機関誌用に寄稿したまま旅立たれてしまったので、私の原稿は無駄になってしまった。今後持論をレポートするルートをひとつ失ってしまったことになる。八木会長には2008年韓国束草市で開催された国際シンポジウムに日本人唯一のパネリストとして推薦していただき、持論を発表する貴重な機会を与えていただいた。コロナが終息したら小中陽太郎さんを交えて自由が丘で一杯やりましょうと約束したことが、夢物語となり残念でならない。

 大学の山岳クラブの同志も3人が今年前半に立て続けに逝ってしまったのも辛い。近年会うことは少なくなってしまったが、年賀状の交換だけは欠かさなかった。彼らからは一緒に登った北アルプスや、南アルプスの山々とともに懐かしい想い出を沢山残してもらった。

 八木会長と山仲間に心よりご冥福をお祈りしたい。

 印象深いことの多かった今年、2021年もいよいよ最後の時が迫って来た。今年中国は中国共産党創立百周年を祝った。来年は日本共産党が創立百周年となる。

 幸い今年は、われらが母校も創立以来区切りの記念の年を迎え、コロナ禍の中でひっそりとこれまで積み重ねてきた歴史と伝統を祝った。ひとつは、小学校の母校・千葉市立幕張小学校が創立150年を迎えたことである。もうひとつは、高校の母校・神奈川県立湘南高校が創立百周年を迎えることが出来たことである。益々発展して次の時代を創り出す多くの人材を育てて欲しいと願っている。

 ♪蛍の光 窓の雪~♪ さらば2021年!

2021年12月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com