5342.2021年12月27日(月) 冬季スポーツとNHK紅白歌合戦

 この数日寒い日が続いている。全国的な寒波襲来で、各地で豪雪により交通障害が起きている。東海道新幹線も徐行により、大分遅れているようだ。高速道路では交通停止めになったところがあちこちにある。近畿、北陸地方は特に大量の降雪があり、滋賀県彦根市で68㎝の積雪で、京都府舞鶴市でも12月としては過去最大の降雪があったが、南国四国の宇和島市でも積雪があったくらいである。東京都内でも練馬区では最低気温が▲3.4℃となり、12月の観測史上最も寒くなった。

 そんな極寒の中で、昨日は多くのスポーツで日本一が決まった。最も目立って報道されたのは、フィギュア・スケートの全日本選手権だった。優勝者以下上位3名は、そのまま来年2月に開催される北京オリンピックの日本代表に内定した。男子はオリンピック3連覇を目指す羽生弓弦が、女子は坂本花織が優勝した。

 また、コロナ禍のため大きく日程が変更された全日本柔道選手権では、柔道日本一を決める男子無差別級で同じ会社・旭化成に勤める同僚同士が決勝戦で戦い、昨年準優勝の太田彪雅が、昨年優勝の羽賀龍之介を破って初優勝を飾った。京都で行われた全国高校駅伝男女大会では、男子が広島県世羅高校、女子は仙台育英高校が優勝した。この他にも興味はないが、競馬の有馬記念G1レースが行われて1番人気のエフフォーリアが優勝した。

 これから北京オリンピックへ向けて冬のスポーツが注目されることだろう。花園名物の全国高校ラグビー大会も今日から始まった。全国大学ラグビー選手権も佳境に入り昨日準々決勝が行われ、正月に日本一が決まる。

 そして、クリスマスが去り、年末へ向けて多くの歌謡曲ファンが注目している「NHK紅白対抗歌合戦」にも、いつもと変わった動きがあるようだ。近年社会的に男女の差別化に対する反対や疑問が強まっている。ジェンダー(gender)という言葉をよく耳にするが、これは生物学的な性別(sex)に対して、社会的・文化的につくられる性別のことを指している。その平等なジェンダー時代に紅白歌合戦のように男女を競わせて勝敗を決めるのは如何なものか、との意見があるようである。今年の「紅白」では司会者は紅組(女性)と白組(男性)という区別をなくして、NHKアナを加えた3人が番組進行をするというジェンダーレスになるようだ。一般の視聴者からも「男女が競い合う設定に疑問」とか、「男女対抗は止めるべき」との声が多いようで、出演歌手の間でも男女を分ける必要はないのではないかとの声があるという。

 NHKとしては戦後間もなくラジオ時代に始まり、長年続いてきた年末恒例の人気番組である「紅白」だけに、今年から中止と軽々に言うわけには行かないようだ。だが、かつては放送開始前からテレビの前に家族が集まって開始を楽しみに待っていたころとは空気や期待感が大分違うようだ。実際、近年は高齢者が知らない歌を唄い、知らない歌手の登場は、高齢者のナツメロ族にとってはあまり興味が湧かなくなったし、歌詞も抒情的ではなく意味不明で、ダンス・踊りを見せるショー的要素が加わってステージも随分若者向けに変わった。これまで「NHK紅白対抗歌合戦」出場回数は、歌手としての実力を証明する履歴書とも言えたが、そういうナツメロはもう時代遅れということだろう。いずれ近い将来には見納めになる可能性があるので、大晦日は最後まで観てみようと思う。
 一世を風靡した歌手東海林太郎、岡晴夫、藤山一郎、村田英雄、三波春夫や、名物アナ宮田輝、鈴木健二の時代は、遥か遠くへ行ってしまったのだ。

2021年12月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com