5329.2021年12月14日(火) 巨大な竜巻とビルマ人から年賀状辞退

 10日夜(現地時間)から翌朝にかけて、アメリカ中西部と南部に大きな竜巻が襲い、ケンタッキー州を中心に88人を超える死者が出た。行方不明者も多数いることからかなりの犠牲者が出ることが懸念されている。平地に建てられた大きなろうそく工場が完全に破壊されている写真を見ると、遮る壁がない更地では風を防げないのではないかと空恐ろしい気持ちになる。

 日本はアメリカなどと異なり広大な平野がほとんど見られないので、砂漠地帯特有の竜巻に襲われる可能性はほとんどないと言っていい。大分昔のことになるが、スーダンか、エジプトの砂漠深く訪れた際に、突然突風に襲われたことがある。その時、強風から身を守るために砂地に座り込んだが、その近くに大きな丸いくぼ地があり、その中で風がぐるぐる回ってその後回ったまま風は飛び去った。この時、これは一種の竜巻ではないかと思ったことがある。幸い日本の国土の7割は山林地帯で竜巻は起こり難いが、今度の竜巻を地球温暖化の影響が表れたと語った評論家がいた。仮にそうだとするなら今世界的に注目を集めている、地球温暖化防止対策は竜巻被害防止にも効果的だと思える。

 さて、今年も残り少なくなり、年賀状の準備に取り掛かったところである。今日もまた訃報を受け取ったが、やはり気分が暗くなる。今年は例年以上に年賀状辞退の連絡が多い。特に、学生時代にともに南北あるプルなどへ登り親しかった山岳クラブの同級生が、この1年で3人も旅立ってしまったことは大きなショックである。

 その中で今日いただいた年賀状辞退の送り主は、東京都内に住むビルマ(現ミヤンマー)人女性だった。40年前ごろにビルマで知り合った、ビルマ人らしからぬ明るい性格の女性で、30年ほど前に日本人男性と結婚して東京都内で生活していた。ところが、数年前にその夫に先立たれ、今は娘さんと2人で生活している。日本に来てからお会いしたことはないが、年賀状の交流だけは毎年欠かさず続けていた。彼女は長らく日本人の中で生活していたせいもあり、日本流儀に溶け込んだのか、「喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます」と日本調の年賀状ご辞退のハガキをいただき、少々驚いている。誰が亡くなったのか、ハガキを見るとウータウンセイさんと仰る彼女の92歳の父親だった。ここまで日本に溶け込んだとすれば、もう充分日本でやっていけるだろう。不幸にして、今ビルマでは国軍が権力を収奪して戒厳令が布かれている。とても一時帰国もままならぬ状況にあると思う。彼女には気の毒ではあるが、悲しみを耐えてこの苦しい時を乗り越えて欲しいと願っている。

 偶々今夕の朝日新聞には、一面トップに5段抜きの全面2/3のスペースを割いた大きな記事で、「ミヤンマー 街に人出は戻ったが・・・」との見出しでクーデター勃発後10か月経った今のビルマの現状を伝えていた。国軍の国民に対する弾圧は続いているようで、この最中にこの世を去ったお父上はどんな気持ちだっただろうか。気の毒でならない。

 今日は東京医療センターで膠原病の一種、RS3PE症候群の毎月1度の定期検査日である。先月の数値CRP=0.15、 HbA1c=6.3から、CRP=0.29、HbA1c= 6.4へと、やや数値が上がり医師も首を傾げていたが、全般的には回復傾向にあるので、服用薬プレドニン4錠は、3錠に減らしましょうということになった。

 今日は寒かった。都内の平均気温は4.5℃、最高気温は6.4℃ 、最低気温は3.7℃で、本格的な冬の気候となった。これから寒い日が続くのだろう。後期高齢者はよほど気をつけなければいけない。

2021年12月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com