5327.2021年12月12日(日) 迷路入りした交付金10万円

 いま国と地方自体体の間でぎくしゃくしている問題に、10万円交付金がある。子育て世代を少しでも助けようとの趣旨の下、18歳以下の若者にひとり10万円を支給するものだ。ところが、これが分かり難い。特にマイナンバーカードを取得している人、或いは取得しようとする人にポイントを与えようとしている。未だ全国で40%しかいないマイナンバーカード取得者をもっと増やして、デジタル時代に相応した体制作りを目指しているが、説明不足もあって話が宙に浮いている状態である。自治体の意向に沿った支給を政府も考えているようだが、まだ一致の結論は出ていない。未だ迷路に入ったままだ。

 それよりもっと騒がれているのは、政府は当初所得制限を設けていなかったのに、その後年収960万円を超える世帯については除外するという条件を付与したことと、政府は10万円の内現金で5万円、残りの5万円はクーポン券支給と方針を変更したことによって経費の増加につながり、自治体との間でもめている。

 18歳以下の家族がいない我が家では当然支給されるいわれはないわけであるが、支給対象の家族のいる保護者の発言が気になることがある。それは、彼ら受給者の言い分には、非受給者の気持ちを配慮しない様子が見られることである。それは、クーポン券より現金の方が好都合だから現金を全額すぐにも欲しいという発言である。彼らの言い分には、もらえない人たちを思いやる気持ちが窺えず、もらえるものなら、1日も早く現金でくれと言わんばかりである。それらの資金の出処は税金であり、それには我々非受給者の支払った税金も含まれているのだ。その点に思いが至るなら外で声高に現金で欲しいと主張するようなことは、遠慮してもらいたいものだ。何人もの受給者の同じような声を続けて聞いていると腹が立つこともある。周りに配慮しながら発言して欲しいものである。

 さて、一昨日の夜BSテレビ東京で「昭和は輝いていた」という歌謡番組を観たが、その番組で司会役の武田鉄也と合田道人・日本歌手協会会長の会話の中で、戦前「陣中髭くらべ」を唄ったコロンビア・トップにつき、2人は互いにトップは戦時中加藤隼戦闘隊に所属していたとお互いに言った。だが、この話はトップ氏が国会議員になったころに自らの軍歴に箔をつけるために虚言を弄したもので、当時これを知った加藤隼戦闘隊(六十四飛行場大隊)戦友会の幹事を怒らせ、トップに面会して謝罪させ、その後はこの発言をしないと約束させた事実がある。私はこの話を幹事さんから直接聞いていたので、昨日テレビ東京にメールで事実と経緯につき説明文を送った。そして今日電話でテレビ東京の担当者と話して主旨を関係者に伝えることを約束させた。

 古い話で今や隼戦闘隊員はほとんど他界されたが、間違った話が伝わってはあの誠実だった幹事さんの気持ちが無駄になると思い、余計な口出しをしてしまった。それにしても噂話というものは、知らないところでいつどんな形に変わって伝えられるか分からず怖いものだ。これでは、故人もあの世で安らかに眠れないだろう。

2021年12月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com