5320.2021年12月5日(日) 不思議な足の痛みと最後の福岡国際マラソン

 最近著名人の突然の訃報を耳にすることが多い。去る3日誤嚥性肺炎で作家の新井満さんが死去された。享年75歳である。新井さんは芥川賞を受賞されたれっきとした作家であるが、意外と言っては失礼だが、抒情詩の作詞・作曲もされる。今から十数年前の日本ペンクラブ総会後のパーティで、自身が作詞・作曲された「千の風になって」について、そのキッカケとなった友人の死について話をされ、その直後にピアノを弾きながらこの曲を唄われた。パーティ後にお話しをしてサイン入りの同DVも購入した。「千の風になって」が、テノール歌手・秋川雅史によって歌われ大ヒットしたのは、その後のである。随分印象的な出会いで、今でもその時の情景を思い出すことがある。とても残念な気がしている。

 さて、1日から痛み出していた右足踵の上部が、昨日夜辺りからその痛みが退いた。不思議なもので、どうして痛みが発生したのかまったく分からず、同時に痛みがどうして退いたのかも思い当たらず、首を傾げるばかりである。実際今朝になってほぼ痛みはなくなった。階段の上り下りに不自由することもなくなった。どうしてこんな突発的な痛みに襲われたのだろうか。この4日間は右足を地面に押し付けると痛みを感じていた。それから解放され、取り敢えずホッとしている。これなら従来通り思い切って歩くことが出来そうだ。一昨日医師からウォーキングを止められたし、ちょっとした外出も出来ない有様だった。しかし、直ったのは佳しとして、今後同じような症状が不意に襲ったらと思うと少々気になる。再発しないことを祈るばかりである。

 話は別だが、毎年12月第1日曜日に開催されていた福岡国際マラソンが、今日の第75回を最後に、来年から実施されないことになった。今日は最終回である。全国に数々あるマラソンの中で、歴史、伝統、レベルなどで最も名を知られたマラソンである。残念! 惜しいという以外に言葉がない。

 近年マラソンは市民参加型レースが増えているが、その典型が東京マラソンである。この福岡マラソンは個人記録として2時間50分以内の選手しか走れないとか、市民参加型にするには道路が狭すぎるとか、問題も多く、加えて新春に行われる実業団対抗駅伝に参加する企業から、選手を参加させるには日程がきついというような理由で、必ずしもウェルカムではなくなった。費用対効果の一面もあるようだ。長い間主催者のひとつであった朝日新聞社も不本意ながらも手を引くことになった。

 思えば、まだ福岡市での開催が定着する前に同マラソンは各地を転々として、1954年は鎌倉で開催された。鎌倉市役所前をスタートして七里ガ浜海岸通りから藤沢市内を通り戸塚で折り返し、再び鎌倉へ戻り旧江ノ電鎌倉駅前をゴールとしたコースだった。我が実家の裏の県道を往復路を選手たちは走り去って行ったものである。当時高校1年生だったが、雨の中で傘をさして家族総出で応援していたものだ。田中茂樹、山田敬蔵ら日本の有力選手はぱっとせず、優勝したのはアルゼンチンのゴルノ、2位はフィンランドのカルボーネン選手ら外国人選手の独壇場だった。その懐かしい想い出の朝日マラソンもついに幕を降ろすことになった。このマラソンで活躍して名を上げた瀬古利彦氏も無念の心境を語っていた。感慨無量である。

 今日は福岡国際マラソンと並んで秩父宮ラグビー場でも、伝統の関東大学対抗戦ラグビーの早明戦が行われた。ずっとテレビで観戦していたが、内容的には終始押され気味だった早稲田が、粘り強い明治の攻撃を凌いで17対7で勝った。暮れから正月にかけて行われる全国大学選手権には、関東対抗戦グループからこの早明の他に、母校慶應と優勝した帝京、日体大の5大学が出場する。

2021年12月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com