5316.2021年12月1日(水) 立憲民主党新役員人事決定

 今日から師走である。寒くなるかと思いきや、夜中にかなりの降雨があったが、日中は暖かく都内の平均気温が20.3℃で、12月の平均7.6℃に比べると大分高かった。

 昨日から各界で人事が動いている。政界では、昨日立憲民主党代表選が行われ、4人の立候補者の中から泉健太・前政調会長が代表に選出された。47歳という若さがあるだけに、話し方に明るさと明瞭さが見られる。ただ、気になるのは、民主党員として初当選して以来、希望の党、国民民主党、そして現在の立憲民主党と度々所属政党を変えてきた。人間性までは分からないが、この辺にやや腰が軽いような印象を受ける。新代表は、今日政党の執行部を公表した。それによると、幹事長に西村智奈美氏、政調会長に小川淳也氏、当代表代行に逢坂誠二氏を指名して、代表選の対抗馬をそれぞれ要職に就けた。泉代表の指導力と政治力が問われる。とかく話題にされるのは、11月の衆議院選で共産党と手を組んだことが、イメージダウンにつながったのではないかという意見が、一部党内に燻っている。就任のスピーチで、泉新代表は、今後共産党との共闘について言葉を濁していたが、共産党内からは共闘について不満や不安は出ていない。立憲民主党としても、早めにどうすべきかを自らの口から明確に述べるべきである。

 次いで、昨日逮捕された田中英寿・日大理事長が辞任すると述べた。刑事罰は今後の捜査と裁判によって決まるだろうが、日大理事長という要職にいながら、背任、収賄、所得税などいくつかの罪を犯してこのまま職に留まっていたら、益々世間の風当たらいは厳しくなるだろう。これまでと観念したのか、ついに辞任を申し出たようだ。辞任なら退職金に類するいくばくかの慰労金は支給されるだろう。ただ、院政的な行動を危惧する声もあり、逮捕された事実から解職すべきとの厳しい声も出ている。さあ、日大の良識はどう判断するだろうか。事件の決着はまだついていない。

 本件については、3年前のアメリカン・フットボール部の暴行事件の後でも、理事長と日大理事会は記者会見を開いて公に語ることがなかった。今回も現時点で理事長、及び大学側は何らのコメントも発表していない。全国大学の中でも2番目に多い私学助成金を支給している、監督官庁の文部科学省も今度こそ厳しい対応を迫るだろう。日大は、理事会を含む上層部が真摯に対応し、事実を洗いざらい曝け出し説明し、反省のうえ出直すしかないだろう。

 もうひとつの人の消息であるが、歌舞伎役者で人間国宝の中村吉右衛門さんが先月28日に心不全で亡くなられていたことが分った。兄の中村白鴎とともに歌舞伎界を背負って立つ役者だった。「仮名手本忠臣蔵」の大星由良之助や、「義経千本桜」の平知盛のような当たり役をこなしたが、喜寿77歳だったというから、これから歌舞伎人生仕上げの舞台を迎えようとしていた時期なのに、実に惜しまれる。

2021年12月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com