5288.2021年11月3日(水) 健康に83歳の誕生日を迎えられた。

 今日「文化の日」に無事83歳の誕生日を迎えることが出来た。弟妹や、息子、孫たちからも祝いの言葉をもらったが、これまで大病をしたこともなく、小中高校で12年間無遅刻無欠席だった健康体に生んでくれた両親に感謝している。振り返ってみて今日まで思い通り我がままに自由きままに生きて来られて良かったとの思いだけで後悔はまったくない。

 社会経済学者の河上肇が晩年に詠った言葉が、身に染みて分る。

 「辿りつき 振り返り見れば山河を 越えては越えて 来つるものかな」。

 これからは父親の没年93歳を目標に、あと10年間を健康に留意しながら精一杯生きていきたいと思う。今日は、国民の祝日「文化の日」であると同時に、日本国憲法公布の歴史的な日で。多くの人から祝ってもらえる日に生まれたことを大変恵まれていると思っている。

 さて、このところ幸いにも新型コロナ新規感染者が大分減って来て一時は全国で5千人単位だった1日の新規感染者が、昨日は221人にまで減った。東京都内では18人で、17日連続で50人を下回った。このまま終息へ向かって欲しい。この日本の傾向は世界のそれと比べるとやや異なっている。

 世界でも全般的に減少傾向にあるが、コロナ感染死者の数は、5百万人を超え、感染者の数は2億5千万人近い。お隣の韓国では、理解し難い政策を採った。感染者は日本より遥かに多く1日当たり1,500~2,000人の水準にあるが、国民のワクチン接種率が70%に達したのを機会に経済活動を優先させる方向に舵を切った。飲食店やクラブなどの営業をこれまでの夜10時から0時までに延長し、人員制限も大幅に緩和した。医療専門家の間では、今回の措置により1日の感染者が56千人に増える可能性が指摘されている。

 ついては、昨日の本ブログに触れた、コロナ禍の影響を正面から受けた航空会社の赤字決算に続いて同じく影響を受けた鉄道業のJR各社東日本、西日本、東海も今年度決算で300億~1,600億円の赤字を見込んでいるようだ。その一方で、過去最高の利益を出した大手企業もある。日本を代表する日本製鉄である。同社は今期決算で新日鉄と住友金属との合併以降で、5,200億円の最高利益を計上する見通しである。鋼材価格を大幅に値上げしたことがその利益を生みだした要因であり、会社としては、好収益体質は合理化の痛みの上に成り立っており高収益実現は自分たちの責務だと説明している。だが、値上げ交渉で押し切られた会社にとっては何ともやりきれない思いではないかと思う。その中でもトヨタ自動車にとっては煮え切れない感情を抱かされた事件があった。

 実は、日鉄は、特殊鋼材の特許権を侵害されたとして、中国の宝山鋼鉄とトヨタに対して200億円の損害賠償、及び対象となるトヨタ車の日本国内での製造、販売の差し止めを求める仮処分につき提訴した。日鉄の言い分によると、ハイブリット車のモーターに使う電磁鋼板の特許権を宝山鋼鉄が侵害し、宝山が製造した電磁鋼板がトヨタ車に搭載されているという。日本の代表的企業である日鉄とトヨタが、いきなり裁判沙汰でもめるというのも些か子供じみているし、もう少し解決のための知恵を働かせることが出来なかったものだろうか。現状では双方にとって得なことは何ひとつないと思う。大事に至らない内に両者で話し合って解決して欲しいと思う。

2021年11月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com