5285.2021年10月31日(日) ハロウィーンと衆議院総選挙

 今日は衆議院議員の総選挙投票日である。午後小雨降る中をいつも通り妻とともに、息子たちの母校・東深沢小へ投票に出かけた。メディアでは数日前からしきりに投票するよう呼び掛けているが、果たして若者が真面目に投票所へ行ってくれるだろうか。夜になって即日開票の結果が次々に判明している気になっていた香川1区で、立憲民主党の小川淳也氏が平井卓也・前デジタル相を破ったことが小気味いい。最終結果は今晩遅くならないと分からないと思う。

 さて、今日は本来の意図から外れて、奇妙な変装で注目されるようになったハロウィーンの日でもある。例年歓楽街、特に渋谷のスクランブル交差点の若者の人出が注目され、大勢の若者たちがハロウィーンの意味も分からず酒を飲んで騒いでいる。一昨年は押し合いへし合いの密集ぶりに警察官がDJになって交通整理をしていたが、昨年は、新型コロナ感染防止上上前以て警告が出されて一昨年のようなことはなかった。しかし、今年は緊急事態宣言も解除され、テレビの事前情報によると若者たちは手ぐすね引いてスクランブル交差点へ繰り出すことを楽しみに待っているようだ。

 このハロウィーンはアメリカの子どもたちの秋の風習で、彼らが果物、特にカボチャをくり貫いて頭に被り、‘trick or treat’(お菓子をくれなきゃ悪戯をしますよ)と唱えながらグループになって近所の家を訪れて近所の人たちも快く子どもたちを迎えて、お菓子を与えている。実は、この風習を初めて知ったのは、1985年だった。ちょうどこの時期に旧文部省主催兵庫県教員海外視察団のお供をしてアメリカ各地の教育施設を見学に出かけた。メリーランド州シルバースプリング市を訪問した日が偶々ハロウィーンの日に当たっていた。学校訪問の合間に子どもたちが口々に「トリック・オア・トリート」と叫びながら普通の家庭を訪れてお菓子をいただいている光景を現実に市内のあちこちで見た。

 当時日本ではこの風習はまだ一般には知られていなかったし、参加した先生方も皆ご存じなかった。日本で変な仮面を被り奇声を上げて騒ぎ立てて話題になるようになったのは、この10年ほど前ごろからではないだろうか。日本では本来の子どもたちの伝統儀式とはまったく別物になってしまった。日本の若者が仮装と自費でお酒を飲んで騒いでもハロウィーンとはまったく縁もゆかりもないものになってしまう。仮装するのは構わないが、人混みの中に入って大声を出して周囲に迷惑をかけるのだけは止めて欲しい。

 今日嬉しかったニュースは、コロナ禍によりいつもとは一味変わった方式で行われた東京六大学野球秋季リーグ戦で、母校慶應がライバル早稲田と引き分けて今春に続き2連覇を飾ったことである。4勝1敗5分、勝率8割で、5勝2敗3分、勝率7割1分4厘の早稲田を上回った。引き分けで優勝が決まるというのは、滅多にないと思う。これも各大学との対戦が2回戦までに限られ、優勝が勝ち点ではなく、勝率によって決められたからである。まあ2連覇とは嬉しいことである。

2021年10月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com