5283.2021年10月29日(金) 大谷翔平選手の受賞と麻生自民党副総裁の失言

 今日はアメリカから届いたホット・ニュースに思わずにんまりした。大リーグで今年二刀流の活躍をした大谷翔平選手が、何らかの賞をいただけるのではないかと期待していたが、2つの賞を授与されることが決まったことに正直驚いている。まず、最優秀野手賞受賞と同時に、選手の投票で決まる年間最優秀選手賞のダブル受賞である。前者は、2004年に262安打の年間最多安打を記録して受賞したイチロー選手以来2人目である。後者は選手の投票によって決まるもので、大谷選手が選手らの間でいかに好かれているかを示している。更に、大リーグ機構からコミッショナー特別表彰も受けることになった。残る最大の期待は、来月決定されるリーグ最優秀選手賞(MVP)である。

 一方で日本のプロ野球も終盤に近付いているが、今年パ・リーグで最下位となった日本ハム・ファイターズの栗山英樹監督が、10年間の監督生活に別れを告げる。大谷選手がファイターズへ入団した時の監督であり、大谷の二刀流に対して評論家の張本勲氏を主に反対の声が強かった中で敢えて二刀流を勧めて今日の栄光を勝ち得たと言える。それを終始励まし続けたのが栗山監督だった。去り行く監督に対して記憶に残るプレゼントでもある。

 そして今日ファイターズの後任監督に、意外にも「チャラ男」と見られていた新庄剛志氏が決まった。派手好みで目立ちたがり屋だった。ニューヨーク・メッツに入団した2001年のNY9.11テロ発生の4か月前に次男とともに、マンハッタンから地下鉄でシェイ・スタジアムにメッツの試合を観戦に行ったことがある。テレビでは、新庄新監督をいろいろ解剖していたが、見かけによらず理論家で、練習熱心だったという。果たして今年最下位に沈んだファイターズを、持前の明るい性格でチームを引っ張り来年上位に引き上げてくれるだろうか。お手並み拝見である。

 さて、とかく失言癖のある麻生太郎・自民党副総裁が、またもや軽薄な失言をして非難の的となっている。どうして麻生氏にはこうも次々と国民を失望させるようなお粗末な失言が繰り返されるのだろう。前の失言を心から悔いて、決して2度と同じ轍は踏まないとの強い反省がないからだ。言葉遣いも荒っぽく、こんなご仁がなぜいつまでも派閥の長になって政界で大きな顔をしていられるのか不思議でならない。これこそ長年に亘って魑魅魍魎の世界にとっぷり浸かっていたからだろう。

 麻生副総裁の失言とは、こういうことだった。選挙応援のため訪れた北海道小樽市の街頭演説で、「温暖化のおかげで北海道の米はうまくなった」と口を滑らしたうえに、「農家のおかげですか。違います。温度が上がったからです」と暴論は止まらず、品種改良を重ねた生産者の努力を侮辱しているとして、北海道の農民連盟が批判し抗議する事態となっている。地球温暖化対策に逆らうようなこの発言については、同じ与党内からも批判の声が上がっている。山口那津男・公明党代表も厳しく批判している他に、野党からも非難轟々である。タレントのラサール石井氏こき下ろしている。元々常識外の非教養人?麻生氏がまたやったかという感じである。それにしても何度も何度もチョンボを冒して実に情けない。

 因みにネット上に「もう自民党には必要ない4大長老と彼らに踊らされた3議員」というリストが載っていたが、そこには安倍晋三・元首相、麻生太郎、二階俊博・前幹事長、菅義偉・前首相、野田聖子・元総務相、下村博文・元文科相、甘利明・幹事長の名が挙がっていた。なるほどと思った次第である。

2021年10月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com